インターネットと戦争―自民党「新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言」批判を中心に
Table of Contents 1. はじめに 2. 政府の「次期サイバーセキュリティ戦略」 3. 自民党「新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言」について 4. サイバー領域で先行する軍事連携 5. 武力行使、武力による威嚇 6. 「グレーゾーン」と「ハイブリッド」への関心の高まり 7. 憲法9条が想定している「戦争」の枠を越えている 8. 何をすべきなのか 1 はじめに 戦後の反戦平和運動のなかで「サイバー戦争」に特に注目して、どのようにしたら「サイバー戦争の放棄」が可能なのかに主要な関心をもった議論はまだ少いのではないかと思う。本稿では、この問題を考えるひとつの手掛かりとして、自民党が2022年4月に公表した自民党「新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言」(以下「提言」と呼ぶ)のなかのサイバー関連への言及を中心に、反戦平和運動がサイバー領域を従来の軍事安全保障の考え方では対応しえない課題であることを確認して、戦争放棄のための運動の再構築のためにささやかながら私からの問題提起にしたいと思う。 2 政府の「次期サイバーセキュリティ戦略」 「提言」に触れる前に、その前提にな […]