12月11日:第四回『絶望のユートピア』 (桂書房) を枕に 社会を変える夢を見るための連続講座 (第2期) テーマ:「グローバル資本主義の金融危機と<労働力>支配 」

日時:12月11日(火)19:00から 場所: ATTAC Japan (首都圏) 千代田区神田淡路町 1-21-7 静和ビル 1 階 A 地下鉄「小川町」B3出口。連合会館の裏手です。 地図 https://www.mapion.co.jp/m2/35.69575861,139.76569319,16 ◆参加を希望される方へ◆ 会場は attac 事務所です。事前に読んでくる必要はありません。1 話完結の 5 回連続。途中参加・途中欠席可。参加費は 500 円。本をお持ちでない方は各回 1000 円で書籍がもれなくついてきます。申し込みは attac-jp@jca.apc.org まで。 =========================================== 今回は、金融危機がテーマですが、いつものように、テキストを読むというよりも、むしろ金融危機を手掛かりに、今現在の課題を参加者のみなさんと議論しようと思います。 *新自由主義だけではない「敵」の姿 金融はグローバル資本主義の典型的な矛盾が集約するシステムです。ですから、反グローバリゼーション運動は金融の問題に積極的 […]

終わりにしよう天皇制 11/25集会へ!

終わりにしよう天皇制 11/25集会へ! 終わりにしよう天皇制2018 11・25大集会&デモ → download 講演:栗原康さん(アナキズム研究) 芝居:野戦の月(予定) コント、歌、アピールなど予定! 日時:2018年11月25日(日)午後1時15分開場/1時30分開始 ※集会後デモ 会場:千駄ヶ谷区民会館2階集会室 主催:終わりにしよう天皇制!「代替り」に反対するネットワーク 天皇の自己申告で始まった「代替り」も、いよいよ佳境に入りつつある。2019年4月30日明仁退位、翌5月1日メーデーに堂々の新天皇徳仁即位。秋には即位礼、大嘗祭。奉祝賛美の雨あられ、「お人柄」報道の大洪水。 腐っている。もう全面的に腐っている。忖度とおべんちゃらの腐敗臭があたりに充満している。もう耐え難い。耐え難きは耐えられない! だから私たちは、「終わりにしよう天皇制!『代替り』反対ネットワーク」を結成し、来年11月までの集中的な闘いを挑む。 昨年大好評だった「終わりにしよう天皇制大集会デモ」を11月25日に開催し、これをネットワークの活動のスタートとしたい。  天皇制に反対する皆さん、「代替り」プロセ […]

第1回「プロ市民」人権賞受賞者発表

第1回 「プロ市民」人権賞 社会運動をガンバルあなたへ 第1回「プロ市民」人権賞受賞者発表 お待たせしました☆彡☆彡☆彡 栄えある第1回「プロ市民」人権賞受賞は……  「プロ市民」人権賞には、25件の応募があり、選考の結果、大分県中津市を中心に、半世紀に渡って活動を継続している「草の根の会」に決まりました。 「草の根の会」の始まりは、1969年当時、多くの公害が明らかになる中での巨大開発「新総合計画」の一環として進められた周防灘開発と、豊前市議会の大型火力発電所の誘致反対闘争でした。この中心メンバーとして故松下竜一さんの存在は余りにも大きいものでした。建設阻止を掲げた環境権裁判を本人訴訟で闘い、「アハハ、敗けた敗けた」の言葉に象徴される如く、敗訴はしたものの、「環境権」という言葉は、今現在、憲法改正論議の中で課題になるほど社会に定着してきました。また、環境問題、反戦、反核、反原発、教育、「障害者」問題、人権、死刑制度、甲山えん罪事件、反天皇制、九電株主運動、東アジア反日武装戦線などを当事者が寄稿する形でテーマを拡げながら、32年間以上に渡り、第380号まで続いた「草の根通信」を編集し続 […]

刺青あるいはタトゥと身体表現の自由

刺青あるいはタトゥと表現の身体表現の自由 (注)「はじめに」で控訴審判決を引用した際に、一部間違いがあったので、改訂しました。(2011年11月21日) Table of Contents 1. はじめに 2. 身体における自然と文化――身体は医学の領域を越える 2.1. ファッションと身体 2.2. 支配的な身体表現と少数者の身体表現 2.3. 自然科学=合理主義の身体観と文化的な身体 2.4. 合理主義身体観の破綻 2.5. 1980年代以降の身体表現の転換と刺青=タトゥカルチャー 2.6. 医師法適用がもたらす表現の自由への侵害 3. 代替表現はありえない 3.1. 代替表現をめぐる基本問題――痛みと永続性 3.2. 生涯保持される表現 3.3. 皮膚を針等で傷つけ、痛みを伴う表現の自由とは 3.4. 傷痕の意味 4. 刺青師あるいはタトゥアーティストにとっての表現の自由とは 4.1. 歴史的背景 4.2. タトゥとアインデンティティポリティクス 4.3. 刺青=物語る身体 4.4. タトゥ=記憶する身体 4.5. 医師法適用は表現の自由を支える構造そのものの破壊である 5. お […]

憎悪の美学――天皇=平和言説の根源にあるもの

(PDFはこちら) 天皇制廃止をめぐる問題の最大の課題は、天皇が戦後憲法擁護の象徴的な存在とみなされて、戦後日本の「平和」言説=イデオロギーの震源地のひとつをなしてきた点にある。好戦的で抑圧的な暴君を批判するのは容易い。しかし、伝統主義者や極右の戦後憲法批判者もまたシニフィアンとしての「平和」という記号を共有しているために、そもそもの「平和」の意味の本質的な違いが棚上げにされて、天皇が語る平和と、この平和を政治の文脈のなかで利用する政権の言う「平和」と、私たちが語る「平和」が、平和運動の担い手たちの間ですら混同されて、あたかも、私たちの「平和」の言説が天皇をはじめとする伝統主義者たちにも共有されたかのように誤信する雰囲気が広がっているように思う。言葉の定義は、政治的な事がらであって、多くの場合、定義の主導権は支配者たちが握る。こうした言語の政治において、「平和」という政治言語をめぐる政治もまたひとつの重要な闘いの場である。 そしてまた、昨今の人種差別主義の露骨な言動が、じつはその対極にあるかにみえる平和という記号を味方につけた象徴天皇制と表裏一体であるという問題を見据えておく必要がある […]

11月16-17日連続トークイベント(札幌)「日常にひそむ”洗脳”に気づくための二日間

下記のようなイベントで話します。札幌やお近くの方はぜひいらしてください。 「社会主義にとってフェミニズムとは何か」 ・日時:11 月 16 日(金)19 時~21 時 4階ギャラリー (札幌市中央区北1西13) ・参加費:予約 1000 円(当日 1200 円) ・参加費:投げ銭 予約不要 ・会場:ギャラリー茶門 (札幌市東区北9東7-1 ・ご予約・お問合せ:TEl:011-711-1910 ※終了後懇親会(料金別途) 共催:ギャラリー茶門/nabi action japan 「小倉利丸さんに おたずねします」 ・日時:11 月 17 日(土)13~14 時 ・会場:札幌市教育文化会館 4階ギャラリー (札幌市中央区北1西13) ・参加費:投げ銭 予約不要 ※用意した札の中から参加者が選んだ テーマについてお話いただきます 主催:what’s 「“祝祭”イベント の 危険性―天皇代替わり・オリンピックは 何を変えるか 」 ・日時:11 月 17 日(土)15 時~17 時 ・会場:札幌市教育文化会館4階ギャラリー (札幌市中央区北1西13 地下鉄西11丁目駅徒歩 5 分) ・参加費:予 […]

違憲の天皇「代替わり」儀式に NO の声を! 即位・大嘗祭違憲訴訟原告になって下さい 裁判を支えて下さい

下記のような裁判が提訴されます。私もこの裁判の呼びかけ人として裁判に参加します。 違憲の天皇「代替わり」儀式に NO の声を! 即位・大嘗祭違憲訴訟原告になって下さい 裁判を支えて下さい ❖ 来年、2019 年 4 月 30 日に天皇が生前退位し、5 月 1 日に皇太子が新天皇として即位することになっています。この日、「三種の神器」などの受け渡しの儀式がなされ、新天皇が「三権の長」に対して即位を宣言する儀式が行なわれます。また秋には、10 月 22 日に「高御座」に立って内外に即位を宣言する儀式とパレードと宴会が行なわれます。また、11 月 14 日から 15 日にかけて、天皇の「霊」を受け継ぐ「皇室祭祀の儀式「大嘗祭」が行なわれます。これらはすべて「国事行為」または「皇室行事」として、国の予算を投じておこなわれるものです。 ❖ 天皇の「代替わり儀式」は、これに付随してたくさんなされますが、私たちは、一連の儀式が、憲法の「政教分離原則」「主権在民原則」からみて、多くの問題をはらんでおり、これに対する税金の支出は明らかな違憲の行為であると考え、国を相手どり、一連の儀式に対する税金の支出に […]

11月13日:第三回『絶望のユートピア』 (桂書房) を枕に 社会を変える夢を見るための連続講座 (第2期) テーマ:「社会主義にとってフェミニズムとは何であったのか 」

第三回『絶望のユートピア』 (桂書房) を枕に 社会を変える夢を見るための連続講座 (第2期) テーマ:「社会主義にとってフェミニズムとは何であったのか 」 日時:11月13日、19時から 会場:ATTAC Japan (首都圏) 千代田区神田淡路町 1-21-7 静和ビル 1 階 A 地下鉄「小川町」B3出口。連合会館の裏手です。 地図 参加費:500円。テキストや本をお持ちでなくても構いません。連続講座ですが、1回完結なので初めての方でも参加できます。   戦間期のファシズムの時代を経験していない戦後生れの世代が、日本であれ欧米であれナショナリズムの熱気を帯びて、差別と排外主義を肯定する価値観に大きく傾きつつあります。同じことは、20世紀後半に、植民地からの解放や独裁から民主化への闘いを経験してきた第三世界でも同様の流れが急速に拡がりをみせているように見えます。他方で、民衆の運動が暗黙の前提として、自由と平等を実現する社会として社会主義の理念を掲げることは、必ずしも当然の共通理解にはならなくなりました。資本主義批判の常識とされてきた階級や搾取といった概念そのものも、社会運 […]

書評 アライ=ヒロユキ『検閲という空気――自由を奪うNG社会』(社会評論社)

書評 アライ=ヒロユキ『検閲という空気――自由を奪うNG社会』(社会評論社) 本書は、その副題に「自由を奪うNG社会」とあるように、「NG」を連発するようになっている日本の現状を具体的な事例で紹介しつつ、その底流にある不寛容がいったい何に由来しているのか、そしてこれに対して、私たちの側からどのような対抗が可能なのかを論じており、挑戦的な仕事だ。本書で取り上げられた事例は非常に広範囲で、地域社会の日常生活、美術などの文化表現、マスメディアなど表現される場所も多様だ。「NG」が出される対象も、保育所の騒音問題、原発事故と放射能汚染の実態の隠蔽、侵略戦争の歴史認識の封殺、日の丸・君が代の強制、横行する右翼のヘイトスピーチやフェイクニュース、大学の学問の自由の危機、アニメやマンガなどのオタク文化まで事例も多岐にわたっている。 著者は検閲という言葉も使うが、むしろ「NG」というややあいまいだが、日常用語として使われるダメ出しがもたらす、自由を抑え込む雰囲気の蔓延に着目する。私のこの書評では、最後の数章で論じられている理論的な総括を中心に、私なりの問題意識に引き寄せて書いてみたい。 「NG」社会と […]

映画『山谷 やられたら やりかえせ』10月27日 plan-B 定期上映会

「山谷」制作上映委員会のウエッブから転載します。 10月27日 plan-B 定期上映会 天皇制ナショナリズムとグローバル化する極右=排外主義〉と抗うために! 講演 / 小倉利丸(現代資本主義論) この映画が作られてから30数年。資本と国家はどう変わっただろうか? 使い捨て自由な〈労働力市場〉として形成されてきた釜ヶ崎や山谷などの《寄せ場》は、「支配権」をめぐる闘いから、生存を維持する闘いを経て、ジェントリフィケーション(都市「再開発」)攻撃の下で「なきもの」にされようとしている。もともと 《寄せ場》は「なきもの」とされてきており、必要なのは〈労働力〉であって〈人間〉ではなかった。その存在が社会的に「認知」されたのは唯一《暴動》によってで あった。それも治安問題と差別の対象としてで、そこで多くの労働者が「野たれ死に」していることは隠されてきた。なぜか? その存在そのものが資本主義の矛盾の集積場であるからだ。そしてそこでの《反乱》は資本主義批判そのものであったからに他ならない。 「そもそも今の社会の仕組みを批判すること自体が非現実的であり、現にあるシステムを受け入れざるを得ないのではない […]

ナショナリズム、天皇制、オリンピック――「歓待」のレイシズム

●ナショナリズムと文化 オリンピックと代替り、この二つの国策としてのメガイベントの共通項として、ナショナリズムと文化の二つを抽出できると思う。ナショナリズムとは、国民主義、民族主義、国家主義という三つの要素が絡みあったものとして日本語に訳しにくいものだ。しかし、同時にこれら三つの側面を含むナショナリズムであるからこそ、この言葉が近代国民国家の問題を的確に論じる上で有効な概念にもなるのだと思う。1 他方で、文化とは、合理的な説明を超越して、人々の感情や価値観、世界観などに意味を与えるものを指している。科学や理屈とは異なる人々が当然のこととして前提して理解したり感じたりする枠組である。人々が漠然とイメージしている「日本の伝統」とか「日本人」とかといった観念を具体的に支えている個々の事がらや出来事は、文化の重要な側面である。以下で述べるような祝祭イベントとの関係でいえば、文化のなかでも「美学」的な要素、「美」的な感情の問題が重要になる。 ●ネガティブな出来事とポジティブな出来事 異例で大規模な「国家的」と呼ぶことができる出来事には二つの真逆なベクトルをもったものがある。一つは、戦争や大災害の […]

10月2日:第二回『絶望のユートピア』 (桂書房) を枕に 社会を変える夢を見るための連続講座 (第2期)

ATTAC首都圏主催の連続講座の二期目第二回の案内です。わたしの『絶望のユートピア』からいくつかテキストを選んで参加者のみなさんと議論します。以下案内を転載します。 会場は ATTAC Japan (首都圏) 千代田区神田淡路町 1-21-7 静和ビル 1 階 A 地下鉄「小川町」B3出口。連合会館の裏手です。 地図 第2回 10月2日 (火) 19 時~ 「ナショナリズムの終焉へ向けて」 (PDFはこちら) 右翼の歴史認識の源流ともいえる林房雄の『大東亜戦争肯定論』批判の文章。世界規模で跋扈する極右やネオナチの「保守革命」にも通じる世界観について考えてみます。 当日配布資料から(PDF) 第3回 11月13日 (火) 19 時~ 「社会主義にとってフェミニズムとは何であったのか 」 資本主義の搾取の廃絶によって性差別も人種差別も解消できるほどジェンダーの問題は簡単なものではありません。階級と性の問題を、フーリエやエドワード・カーペンターなど 19 世紀の時代の社会主義の思想と運動に立ち返って考えます。 第4回 12月11日 (火)19 時~ 「グローバル資本主義の金融危機と<労 […]

〈「平成」代替りの政治を問う〉 第7回  東京オリンピックと「生前退位」―ナショナリズム大イベントがねらうもの

PP研からのお知らせ : 〈「平成」代替りの政治を問う〉 第7回  東京オリンピックと「生前退位」―ナショナリズム大イベントがねらうもの 〈「平成」代替りの政治を問う〉 第7回 東京オリンピックと「生前退位」―ナショナリズム大イベントがねらうもの 問題提起:小倉利丸さん(「オリンピック災害」おことわり連絡会) :宮崎俊郎さん(「オリンピック災害」おことわり連絡会) :天野恵一さん(反天皇制運動連絡会) 次回 2018年 9月15日(土) 15時~ 場所:ピープルズプラン研究所会議室 参加費:800円 主催・連絡先:ピープルズプラン研究所 2016年7月13日、 NHKのスクープとして〈天皇の「生前退位」の意向〉なるものが大きくマスコミに浮上。翌日からすべてのマスコミが大騒ぎに突入し、直後の宮内庁の「事実ではない」、政府の否定のコメントなど、まったく無視するような情報の大洪水は、8月6日に天皇のビデオ・メッセージが準備されている(安倍晋三首相のコメントもあり)との報道にいきついた。 そして、8月8日に、象徴として〈公務〉を努カする天皇、それの活動を安定的に継承するための「生前退位」希望と […]

(声明)2020東京オリンピック・パラリンピックを理由としたプライバシー権と市民的自由を侵害するテロ対策に反対します

2020東京オリンピック・パラリンピックを理由としたプライバシー権と市民的自由を侵害するテロ対策に反対します 2018年9月6日 盗聴法に反対する市民連絡会 問い合わせ先 070-5553-5495(小倉) hantocho-shiminren@tuta.io JOC、政府、自治体、民間企業そしてマスメディアの報道は、いずれも、2020東京オリンピック・パラリンピック(以下オリンピックと呼びます)のセキュリティ対策を大義名分として、監視社会化を推進する一方で、基本的人権としてのプライバシーの権利や言論・表現の自由など人々の市民的自由が最優先されるべきであることに全く関心をもっていません。 たかだか夏の一ヶ月のスポーツイベントとその準備によって、基本的人権としての市民的自由やプライバシーの権利が、半永久的に奪われる非常に憂慮すべき事態にあることを、訴えたいと思います。 ●オリンピックが歯止めのない監視社会化を招いている 政府は、2017年に「2020年東京大会に向けたセキュリティ基本戦略」や「オリパラ・テロ対策推進要綱」を策定しました。そして現在、政府は、安倍首相を本部長とした「オリパラ […]

小倉利丸著『絶望のユートピア』 (桂書房) を枕に 社会を変える夢を見るための連続講座 (第2期)

ATTAC首都圏主催の連続講座の二期目です。わたしの『絶望のユートピア』からいくつかテキストを選んで参加者のみなさんと議論します。以下案内を転載します。 会場は ATTAC Japan (首都圏) 千代田区神田淡路町 1-21-7 静和ビル 1 階 A 地下鉄「小川町」B3出口。連合会館の裏手です。 地図 第1回2018 年9月18日(火)19 時~ 「オルタナティブの戦後 」 戦後の社会運動のなかで非主流ともいえる様々な運動を通じて、少数とはいえ彼らが切り開いてきた変革への問題意識を考えてみます。 第2回 10月2日 (火) 19 時~ 「ナショナリズムの終焉へ向けて」 右翼の歴史認識の源流ともいえる林房雄の『大東亜戦争肯定論』批判の文章。世界規模で跋扈する極右やネオナチの「保守革命」にも通じる世界観について考えてみます。 第3回 11月13日 (火) 19 時~ 「社会主義にとってフェミニズムとは何であったのか 」 資本主義の搾取の廃絶によって性差別も人種差別も解消できるほどジェンダーの問題は簡単なものではありません。階級と性の問題を、フーリエやエドワード・カーペンターなど 19 […]

はじめてのインターネットラジオ放送

実は、私自身、ネットラジオは全くの初心者です。ですので、参加される皆さんと一緒に、とりあえず「出きる」ところまでやれることをとても期待しています。ことばは、読むこと、書くことだけでなく、話すこと(歌うこと?)、聞くことも大切なことです。話す、聞くことでしかできない可能性をいろいろ工夫するきっかけになればと思います。ネットでラジオ局を開局するときに、iTunesとかYoutubeなど既存のインフラを使うのであれば、netにたくさん情報があります。簡単とはいいますが、文章を書く、メールを送受信する、ネットサーフィンをするといった使い方が中心のユーザにとっては、音声をコントロールして配信すること(特にライブでの配信)ということになると、けっこう厄介かもしれません。 たとえば、 そもそも音声をパソコンに録音したり編集することはどうやってやればいいのか。 複数の話し手の声をパソコンで録音するはどうしたらいいのか。(パソコン内蔵マイクでskypeみたいなのではラジオとしての「音質」にはなりにくいでしょう) 音楽などを流したいけど、どうやって著作権問題をクリアしたらいいのか パソコンからネットにどう […]

(再録)大衆動員に使われた聖火——官僚の描いた日本地図の中心

近代オリンピックと聖火 オリンピックをはじめとする国際的なスポーツ競技は、なぜ国別に勝敗を争い、勝者の属する国家の国旗を掲揚し、国歌を演奏するという勝利の儀礼を行うのだろうか。このあまりにも当り前になっているスポーツ競技の儀礼風景は、観衆に向けられたナショナル。アイデンティティ確認の儀礼であるといっても間違いではない。オリンピックをこうした視点で見ると、すぐれて観衆に向けて組み立てられた動員のイベントであるといえる。オリンピックの競技それ自体は、選抜されたスポーツ選手による国家間の競争として展開されるわけで、競技に参加しない多くの人びとは、観衆として受動的な立場におかれる。これに対して、オリンピック競技に付随するさまざまな行事の中では、観衆が主役の位置をしめる仕掛けが登場する。とりわけ、聖火をめぐる一連のイベントは、その規模と動員のあり方からみて、大衆動員のメインともいえるものだ。 聖火が近代オリンピックに登場するのは、ナチスによるベルリン大会が最初だ。ナチス参謀本部は、聖火リレーコースを軍事侵略のためのルート調査として利用した。しかし、戦後、一時期廃止論も出たとはいえ、聖火リレーがも […]

弾圧に抵抗した100年前のアーティストたち――エロシェンコと宮城与徳と大杉栄

ふくおか自由学校から転載します。 アジア太平洋戦争前から戦中まで、活動家たちは国家権力側に監視され続けました。そんな弾圧のなか、したたかに抵抗をみせた二人のアーティストたちにスポットをあてます。盲目の詩人であるワシリイ・エロシェンコと、沖縄出身の移民青年画家・宮城与徳。更に、恋と革命に生きた大杉栄にもつながるのはアナキズム、そしてエスペラント語。100年前に描かれた言葉やキャンバスが現代に蘇り、希望が投射される時間です。 問題提起 小倉利丸(おぐら・としまる)さん 1951年生まれ。経済学者、評論家。富山大学名誉教授。 専門は現代資本主義論、情報資本主義論。監視社会に対する 批判的な視点から研究・発言を続ける。 著書に『絶望のユートピア』(2017年、桂書房)など多数。 日時   2018年 6月23日(土) 開場13:30、開演14:00、終了16:30 会場   あいれふ視聴覚室 福岡市中央区舞鶴2-5-1 あいれふ8F 福岡市営地下鉄空港線「赤坂駅」3番出口より徒歩約4分 定員   66名 参加費  一般 1000円   / 学生 500円 申込み方法こちら >「全講座の紹介ペー […]

プロプライエタリ社会をハックする:セキュリティー・エデュケイション

当初、インターネットは社会を変える民衆のツールとして現れたように見えました。しかし、そのツールはどのような使い方も可能なものでした。猛威を振るう資本の流れは、ドットコムバブルを引き起こし、インターネットを資本に取り込んだのです。それは資本と政府が渇望する民衆管理のツールとして発展し始め、SNSの出現によってその能力は飛躍を遂げています。同時にインターネットの自由の保護に邁進する人たちも現れています。その最先鋒である「Electronic Frontier Foundation(電子フロンティア財団)」が進めるデジタル・セキュリティー・ラーニングサイト「Security Education Companion」を参照しつつ、そのノウハウを共有しましょう。 今回のセミナーの内容 ・Security Education Companionの解説 ・SNSの設定チェック(Facebookの設定) ・Tailsの使い方(起動時に行う設定とデータの保存方法) ※PCとTailsのUSBをお持ちください。予備も用意します(USB代実費)。 日 時:2018年5月18日(金)19:00~21:00 場 […]

戦争を煽るJアラート

(転載に際しての前書き) 下記の文章は昨年(2017年)10月に執筆したものだ。丁度朝鮮半島情勢が緊迫していた時期に、戦争を煽る国内の動員体制の一貫としてJアラートに関心が良せられていた時期である。その後、朝鮮半島情勢の緊張が大幅に緩和されたにもかかわらずJアラートの体制が一貫して維持されている。こうした現状への批判の意味も含めて以下、文章を転載する。 現在日本政府が国内で対応している有事を前提とした「国民保護」を名目とした動員体制は、法制度の枠組も含めて、実質的には戦時動員体制といっていいものだ。この体制は、ポスト冷戦期のグローバル資本主義による旧社会主義圏と第三世界の統合過程がもたらした地域紛争と切り離せない日本の安全保障政策の変質に結果だが、その淵源は、1999年の周辺事態法に遡ることができる。「国民保護」は、2001年「同時多発テロ」を契機に日本が、対テロ戦争の参戦国として、主としてロジティクスの一端を担うことを鮮明にして以降の日米同盟の質的な変化に対応した国内体制の整備であった。法制度でいえば、2003年以降たてつづけに成立した武力攻撃事態対処関連法、有事法制関連法などだが、 […]