ロシアの反戦運動(5月9日)

以下は、ロシアのフェミニスト反戦レジスタンスのTelegramチャンネルからいくつかの写真などをピックアップしました。最後にビデオ作品がひとつ掲載されています。ロシアで反戦運動の主要な担い手となっている女性たちへのインタビューです。ロシア語ですが、Youtubeなので、翻訳機能が使えます。ある程度のことは把握できると思います。ここでは取り上げていませんが、反政府・反戦運動への弾圧が厳しくなるなかで、活動家たちは19世紀帝政ロシア末期のナロードニキの運動を想起するようになってもいるようです。実際に、軍の兵士募集の施設の放火や政府施設への攻撃が起きており、これがニュースになっているという記事もありますが未確認です。以下で紹介した写真の冒頭に新聞の発行を知らせる記事があります。デジタルの時代にあえて紙媒体の新聞を発行する理由は、高齢者やネットへのアクセスを得意としない人達がもっぱら主流のメディアや政府のプロパガンダにのみ依存して判断している状況を変えるために、紙媒体での発信が必要と考えたとのこと。内容も固いものばかりでなく、工夫をこらしています。以下の紹介では実際の新聞が読めませんが、ここからダウンロードして読むことができます。大規模な抗議行動がほぼ不可能になっているなかで、抗議はより分散的になっています。しかし、こうした運動を繋いでいるのがTelegramのようにいくつかのSNSやネットによる発信です。こうした発信が当局によって弾圧されかねないことは誰にでもわかることです。弾圧を回避し、抵抗の行動を多くの人達が共有して運動を拡げる上で、メディアへの弾圧は非常に危惧されます。

このビデオでは、フェミニストの反戦レジスタンスの女性メンバー7人が取り上げられている。ある者はロシアにいるため顔も名前も伏せられ、ある者はロシアを去らざるを得なかったが、彼らはあらゆるレベルで戦争と好戦感情と闘い続けている。
ロシアでは女性の反戦組織が急成長しており、その数は数千にのぼる。