プロプライエタリ社会をハックする──ビッグデータの光と影

BY FAU2018年2月22日 ◎ターゲット・マーケティングの戦略◎ 今回のセミナーは特別ゲストをお呼びして、ビッグデータの集め方やターゲット・マーケティングの技法をトークしてもらいます。その方法を知ることで、資本への隷属から逃れるプライバシーの守り方を学びます。 トークの時間は1時間程度です。前後にLinuxインストールや暗号化のおさらいをしますので、PCをお持ち下さい。 ★トークゲスト:池田佳穂 広告代理店の開発本部でターゲット・マーケティングに従事。現在はアートセンター・オンゴーイング、TERATOTERAで翻訳のほか、海外アーティスト対応など行う。3月より定期的になんとかバー「池田バー」店主。版画女子デビューも果たす。 日 時:2018年3月2日(金)19:00~21:00 場 所:素人の乱12号店|自由芸術大学 杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F 奥の部屋 参加費:投げ銭+ワンドリンクオーダー サポーター:小倉利丸、上岡誠二

憲法とナショナリズム――近代国民国家が抱える構造への批判

1 はじめに――近代150年の断絶と継続 1.1 一貫性の構造 「明治150年」が端的に象徴している時間の観念は、近代を天皇の即位と死の循環によって表象する元号という「暦」の尺度のなかで規定しようとするイデオロギー的な時間の観念である。 日本の近代を明治元年に出発点を求めることが妥当かどうかという問題を脇に置くとして、直ちに日本の近代をのっぺらとした150年という時間のなかで、ある種の一貫性をもった統治機構として位置づけようとすることは、1945年を重要な分水嶺とする認識――これは戦後憲法の理念を肯定し、旧憲法を否定する歴史認識と不可分だろう――と明らかに衝突する。 たぶん政治学者や歴史学者であれば、戦前と戦後という重要な分水嶺を軽視した150年の連続性を端的に象徴する「明治150年」には強い違和感を感じるに違いない。私もまた、こうした違和感を共有するが、しかし、支配者がこの戦前と戦後の分水嶺をあたかも無視するかのようにして喧伝する「明治150年」を単なるイデオロギーの問題、つまり物質的な基礎を伴わない空論の類いだとして退けることも間違っていると思う。 現在の日本の状況を判断するときに […]

貨幣と市場の政治学

1 はじめに――貨幣と資本主義批判 1.1 生存の構造と資本主義的市場経済 人間が社会集団を構成して持続的に世代的な再生産を維持し、一定の人口(増減はあってもいいが)を維持することができるために、「経済」と呼びならわされてきた仕組みが、どの時代、どの社会にあっても組み込まれていなければならなない。(これを「経済」と呼ぶ必要はかならずしもないが) 経済は、人々の生存を維持する上で必要なモノを生産、供給するためのものであるから、市場経済だけを意味する必要もないし、家族(親族)組織のように、近代社会では経験的に「経済」とは呼ばれない組織も、見方を変えれば生産や供給に関与しているれっきとした経済システムの一部を担うものだと理解する必要がある。いかなる組織、制度、集団もそのほとんどが何らかの意味で経済の機能を果しているのだ。同様に、社会は人々を統治するためにシステム(一般に政治と呼ばれるが)を組み込んでいるが、政治のシステムもまた、行政、立法、司法の諸組織だけを意味しているのではなく、一般に経済の組織とみなされている資本や労働の組織や制度もまた統治機構としての役割を担う。家族もまた親密な集団を組 […]

「新元号制定に反対する署名」 集めにご協力ください

仲間のみなさんへ★おねがい★「新元号制定に反対する署名」集めにご協力ください 2019 年 5 月 1 日の天皇代替わりにむけて、政府は新しい元号を 2018 年中に発表するとしています。 一昨年来、首都圏各地でさまざまなかたちで反天皇制の運動に取り組んできた私たちは、この新元号制定に反対する署名活動を皆さんによびかけます! 「昭和」の時代と比べれば、市民生活から元号は急速に姿を消しつつあります。インターネットでも元号不要論・不便論が公然と語られだしてきました。「最も生活に身近な天皇制」であるはずの元号と、民衆意識との乖離は着実に進んでいるのです。この天皇制の大きな弱点である元号制度を突くことを通じて、「終わりにしよう天皇制」の声を、共に、さらに広げていきましょう! 「8・8天皇メッセージ」から始まった「平成」代替わり反対闘争の重要な一環として、この署名運動に取り組んでいただけるようお願いします。目標は 5000 筆です。たくさんの仲間と共同できることを心待ちにしています。(2018/2/1) 1 署名を集めて、集約先 または 取り扱い団体 まで ご郵送 下さい 2 署名の取り扱い団体 […]

セキュリティのためにOSおよびソフトウェアのアップデートを――SpectreおよびMeltdownによるCPUのセキュリティホール問題――

JCA-NETのサイトから転載します。 セキュリティのためにOSおよびソフトウェアのアップデートを ――SpectreおよびMeltdownによるCPUのセキュリティホール問題―― インテル、AMD、およびARMのCPUチップの設計に問題があり、第三者がデバイスから個人データにアクセスし盗み出すことが可能であることが年末から年始にかけて相次いで報じられました。この問題は、いわゆるプログラムの「バグ」という問題ではなく、そもそもの設計にある欠陥だと言われており、20年も前から存在した問題でもあるとされています。 CPUはコンピュータの心臓部であり、その設計ミスからコンピュータが保有するパスワードや個人情報など機密情報を取得できる危険性があるということは極めて深刻な事態だと受けとめなければいけないと考えます。 しかも問題になっているチップは、ほとんど全てのパソコンやスマートフォンに用いられ、ウィンドウズ、マック、Android、Linux、iOSのいずれもがこの脆弱性に晒されています。 以下は、米国のシアトルに拠点を置く、アクティビスト向けにメーリングリストなどのサービスを提供しているri […]

12月20日:私たちのサイバーセキュリティを! 共謀罪で萎縮しないための実践セミナー

★共謀罪の成立によって捜査機関は、従来ならば認められなかった「話し 合う」ことそれ自体を標的に、捜査活動を行なえるようになりました。 ★かつて治安維持法の時代に捜査機関は、公然と姿を見せて威嚇したり、言論・表現の検閲をしました。 しかし、現代では、こうした弾圧の手法は氷山の一角となり、むしろ秘密裏にじっと私たちの日々の言動を監視し、情報を収集・蓄積する大規模な監視インフラに包囲されるようになっています。 捜査機関は、民間のIT産業も巻き込んで、コンピュータによるデータ分析を駆使し、私たちの正当な権利を犯罪化する巧妙な罠を仕掛けています。 ★また、サイバー攻撃とかサイバーテロなどと呼ばれて世界中で起きている出来事の多くは、スノーデンが暴露したように、政府や大企業が自国にいる市民をターゲットにしているケースが少くありません。 この点でも、コミュニケーションの多くをネットに依存している私たちの日常生活は、自国の政府や企業からの攻撃に非常に脆く、防御の手段も知られていません。 ★このような環境のなかで、共謀罪が成立したのです。 共謀罪では「話し合い」そのものを犯罪の証拠とします。 これは、明ら […]

プロプライエタリ社会をハックする:WindowsとMacから離脱して新年を迎えるために

BY FAU2017年11月24日 自由のための道具とは――Linuxを支えたオープンソースとフリーソフトの思想 日本のほとんどのパソコンのOSは、WindowsかMacの二つの選択肢しかないと思わされている現実があります。しかし、Linuxという第三の選択肢があることは「聞いたことがある」けれども、パソコンショップでもネット通販でもほとんど見かけないし、難しいらしいとか、使い勝手が悪いなどという流言蜚語やフェイクニュースによって、事実上選択肢から外されるということが今に至るまで続いています。反グローバリズムのアクティビストたち、国家と権力にはとことん抗いたいアナキストたち、なによりも個性が最大のアイデンティティであるはずのアーティストたち、皆が、我慢しながら、多国籍企業の金儲けの産物で、政府の監視の手先にもなり、個性のカケラモないステレオタイプのデスクトップを押し付けるWindowsやMacを使ってきたとすれば、今年を最後に、この抑圧からおさらばしましょう。 年末の「プロプライエタリ社会をハックする」は、WindowsとMacのプロパガンダを解毒する2時間を提供します。Linuxやオ […]

二つのアピール:終わりにしよう天皇制11・26集会アピール/天皇主義右翼による、立川テント村宣伝カー破壊を許さない。 暴力に萎縮せず、反天皇制の声を大きく上げよう!

以下、二つのアピールを転載します。言論表現の自由は、日本において、戦前も戦後も「天皇制」を否定する言論に対して、最低限の公正な議論の場が与えられることは本当に少なかった。戦後においても、マスメディアは敬語報道を自らの報道規範としてきたし、文学であれ美術であれ、多くの天皇制をめぐる表現が自粛やあからさまな規制、検閲をくりかえし受けてきた。(アライヒロユキ『天皇アート論』社会評論社など参照)代替わりの議論でも、天皇制を選択肢にしない統治機構の可能性という議論は当然のようにして除外されてきた。改憲論議もまた、天皇条項がいかに他の条項と整合しないかを論じて、1章は削除すべきで憲法前文から2章(9条)へとつながる論理の方が合理的だというような議論すらでてこない。こうしたなかで、私も含めて、天皇制は不要であるという主張は、あきらかに少数派だが、そうであるからこそ、こうした言論を権利として保障できるかどうかが、この国の言論表現の自由で試されていると思う。 終わりにしよう天皇制11・26集会 集会アピール 天皇教という言葉もある通り、天皇一家の宗教としての振る舞いは、これか ら予定されている代替わり儀 […]

プロプライエタリ社会をハックする ―暗号化とオープンソース

プロプライエタリ社会をハックする ―暗号化とオープンソース BY FAU2017年11月8日 文学がソースコードで、絵画が暗号化された文学だとしたら、暗号について考えることは芸術を知ることなのかもしれません。 ☆今回のセミナーは、ファイルの暗号化とオープンソースをテーマに行います。 ●ファイルの暗号化 名簿や経理・会計などのデータ、あるいは人には見られたくない写真や文章や動画。パソコンやスマホはこうしたプライバシーデータの宝庫でもあります。こうしたデータを第三者に覗かれないための最も有効な方法は、データを暗号化してしまうことです。ファイルの暗号化は比較的簡単にできるので、暗号化ソフトの導入を実際にやってみます。やることは次の二つです。 – 自分のパソコンやスマホのファイルを暗号化する – ProtonMailを使ったメールサーバの暗号化とその活用 暗号化されたデータをメールでやりとりするための公開鍵暗号PGP/GPGの導入はちょっとややこしいのですが、その考え方や思想は重要なので今回は概略だけ触れます。 ●オープンソースについて――Linuxをちょっとだけ 自分が使っているソフトが本当 […]

共謀罪と無差別監視社会

************************* <共謀罪と無差別監視社会> 自由なコミュニケーションを手放さないために、 ネット社会の通信の秘密はどうあるべきか? 私たちにできる対抗手段を考えよう! ************************* ★お話と実践:小倉利丸さん(批評家) ★日時:2017年10月20日(金)18:30 ★場所:かながわ県民センター1502号室 参加費:500円 ★対抗手段、レクチャーします。 ノートパソコン、スマートフォンをお持ちください。 ★主催:共謀罪と監視社会を考える会(090-6138-9593) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 共謀罪は6月15日に強行成立、7月11日には施行されました。 今後、私たちは共謀罪のある社会で暮らし、活動していかなけ ればなりません。未遂以前の話し合うことを処罰する共謀罪を 立証するために、治安管理と称した個人や団体活動の情報収集 が行なわれるようになると思います。 スノーデンの暴露によってNSA(米国安全保障局)が情報監 視システム「エックスキースコア」を世界中に張り巡らし、メ ー […]

全てを疑ってみたいと思う

1 選挙なのだが…. 安倍だけが問題なのではなく、安倍政権を支持する「国民」が多数を占めているこの国の「世論」が問題だと思うのだが、こう言うと、投票率の低さからみて、安倍の支持率は過半数にいかないではないか、選挙区の区割りや定数格差などの事情を考慮するとますます安倍支持は少数ではないかという反論がありうる。そうかもしれないが、私は悲観論者なので、むしろこう言いたい。 そもそも、選挙に行かない層は、行く必要性を感じていないわけで、選挙に無関心である理由のなかで、考えられる理由いくつかありそうだ。一つは、現状の政治に特に異論を唱えなければならないほど切実な危機感や批判意識を抱く必然性を実感していないということではないか。この場合、同じような環境にありながら、ある人々は危機感や批判意識をもち、別の人々はむしろ権力に同調し、更に最も多数を占めるかもしれない人々は無関心であるというように、異なる考え方をもつのはなぜなのか、という問題に私たちなりに答えを探さなければならないだろう。 安倍政権が(あるいはより本質的には戦前戦後一貫してなぜ保守・右翼が政権を維持しつづけているのかという問いについての最 […]

カタルーニア独立投票におけるスペイン政府のネットシャット ダウン

スペイン警察による独立投票の弾圧について、投票所周辺への機動隊などによる暴力行為は日本のメディアも報じていますが、インターネットがシャットダウンされたことについてはあまり詳しく報じられていないかも れません。きちんと訳す時間がないので、概要のみです。 今回特徴的だったのは、 (1)どこかのウエッブをシャットダウンするという方法ではなく、カタルーニアの独自ドメイン、.catを管理しているオフィスを差押え、シャットダウンした。このドメインは、referendum.catとかref1oct.catなど、投票に用いられていた。 (2)googleは投票所情報などを提供する投票用アプリの削除を求められた。 (3)有権者の確認に必要なコンピュータシステムがアマゾンによって投票日の最初の数時間閉鎖された。 (4)投票所でのインターネッアクセスができなくなった。 (5)カタルーニアの地域プロバイダから住民投票のサイトへのアクセスがブロックされた。これは9月末から投票日まで続いた。 (6).catだけでなく、住民投票のサイトが広範にブロックされた。このブロックに加担したのは、 – El Pa […]

プロプライエタリ社会をハックする(実践編:その3)

プロプライエタリ社会をハックする(実践編:その3) BY FAU2017年9月14日 ―人文、芸術系のコミュニケーションの自由 世界全体で一日200万人(2015)に利用されているTor(トーア)、ネットアクセスのプライバシー保護に対する人々の関心はまだ高いとは言えませんが、今後重要な技術になってくるでしょう。オープンソース・コミュニティーの人々が技術開発に取り組み、USBメモリーに入れてPCに差し込むだけで使える、インターネットブラウザもフリーで公開されています。また、暗号化により仮想的に専用線を構築するVPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)の技術も確立され、すでに多くの企業/団体が利用しています。 今回のセミナーでは、Torによるプライバシーの保護、VPNによるセキュリティの向上、この2つの技術を同時に利用することで自由なコミュニケーションを獲得する、その方法を試みます。さらにプロプライエタリなSNSを利用せず、コミュニティ内でどのように自由なコミュニケーションをとっていけるかを、自由芸術大学のT.A.Z.サイトの使い方を学びながら考えます。 可能であれば、ご自身のノー […]

小池都知事の朝鮮人虐殺犠牲者追悼メッセージ取りやめに抗議します

以下、レイバーネットから転載します。 小池都知事の朝鮮人虐殺犠牲者追悼メッセージ取りやめに抗議します ・賛同人 小沢信男 (作家) 加藤直樹 (ノンフィクション作家) 香山リカ (精神科医) 斎藤美奈子 (文芸評論家) 坂手洋二 (劇作家・演出家) 島田虎之介 (漫画家) 島田雅彦 (作家) 鈴木 耕 (一般社団法人マガジン9代表理事) 田中正敬 (専修大学文学部教授、歴史学) 永井 愛 (劇作家・演出家) 中川五郎 (フォーク歌手) 中川 敬 (ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン) 中沢けい (作家) 中島京子 (作家) 平井 玄 (路地裏批評家) 平野啓一郎 (小説家) 平松洋子 (エッセイスト) 星野智幸 (作家) 森まゆみ (作家・編集者) 山本唯人 (東京大空襲・戦災資料センター主任研究員) 吉野 寿 (ミュージシャン/eastern youth) (以上、アイウエオ順、敬称略) 私たちは、9月1日に行なわれた朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を取りやめた小池百合子都知事の決定に、抗議します。多民族都市・東京の多様性を豊かさとして育んでいく上で、関東 […]

(転載)9.11経産省前歩道デモ逮捕抗議声明

以下、経産省前テントひろばの抗議声明を転載します。 ブログ内の関連記事 麻生邸「リアリティツアー」弾圧国賠意見書 (転送します。重複送信をお許し願います。拡散を歓迎します。) 警視庁丸の内警察署長 殿 抗 議 声 明 2017年9月13日 経産省前テントひろば 1 私たち「経産省前テントひろば」は、2011年9月からテント設置6年が経過する9月11日夕刻、経産省本館前で抗議集会を開いた。私たちは集会に先立って、経産大臣に宛てた抗議声明を提出し、昨年8月の脱原発を求める3張りのテントの違法撤去に抗議し、政府の原発推進政策等に抗議を申し入れた。 この日の経産省本館前には300名以上の人びとが集まって午後6時から2時間半にわたって集会を続けた。その集会終了の直前に、経産省敷地外周歩道約1キロメートルを一周するウォーキング抗議が行われた。 2 上記ウォーキング抗議には集会参加者のうち約150名が参加し、他の人びとは本館前に残って集会が続行された。ウォーキングの参加者は、歩道上で口々に経産省への抗議の意思表示を行い、また経産省別館前では多くの人々が資源エネルギー庁のエネルギー政策に対する抗議の意 […]

共謀罪とグローバル化する刑事司法──対テロ戦争と対峙する社会運動の課題──

[print-me] 共謀罪とグローバル化する刑事司法 ──対テロ戦争と対峙する社会運動の課題── ★お話し 小倉利丸さん(批評家) ★日時 2017年9月21日(木)午後6時半〜 ★会場 文京区男女平等センター(本郷三丁目下車徒歩5分) アクセス | 文京区男女平等センター https://www.bunkyo-danjo.jp/access.aspx ★参加費 500円 ★主催 ATTAC Japan(首都圏) 日本は米国の同盟国としてまぎれもなく対テロ戦争の当事国です。戦場は、ネット空間も含めて地理的な限定がなく、軍事諜報機関は国の内外を問わずをスパイし、警察は軍隊さながらの装備で国境を越えて活動し、軍隊は自国の民衆に銃口を向ける存在になっています。そして、IT産業は、グローバル資本主義の基幹産業であるとともに、こうした対テロ戦争を支える軍 事産業になっています。 共謀罪は治安維持法の再来と言われる一方で、このような全く新しい戦争の時代、グローバル資本主義の時代に人々のコミュニケーションを犯罪化するものとして導入されました。本集会では、この新たな戦争とグローバル化の時代に焦点をあ […]

誰が〈表現の自由〉を殺すのか ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件と裁判判決から考える

[print-me] ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件から5年。写真家・安世鴻さんが世界的カメラメーカーのニコンを訴えていた裁判で東京地方裁判所は、2015年12月、勝訴判決を言い渡しました。3年のわたる裁判闘争の過程では、ニコンが抗議を恐れて中止決定に至った具体的経過や、ネット上の抗議行動が「表現の自由」に与えた影響などが明らかになりました。 「慰安婦」問題、表現の自由、企業の社会的責任、「炎上」と「自粛」、排外主義……日本社会が直面するさまざまな課題について、この事件と裁判はきわめて大きな教訓を示しています。 事件・裁判の経過を記録し、判決の意義を多角的に論じた2冊の本『誰が〈表現の自由〉を殺しかのか』、『《自粛社会》をのりこえる』が同時に出版されることになりました。 この機会に、事件と裁判を振り返りながら、安倍第2次政権以降、増え続ける「表現の自由」への侵害、「自粛」にどう抗うのか、みなさんと一緒に考えたいと思います。ぜひご参加ください 2017年9月9日(土)14:30~17:30(開場14:00) 在日本韓国YMCA地下1階 スペースY 参加費:1,000円(学生・非正規 […]

プロプライエタリ社会をハックする(実践編:その2)

End to Endの暗号化がネット上の自由を守る! ――人文、芸術系のメール監視・検閲回避の実践法 プロプライエタリな社会は、プライバシーを侵害し、自由を奪う。いまやスマートフォンはジョージ・オーウェルの小説に出てくる監視装置「テレスクリーン」と化した。プライバシーを守り、自由を獲得するために、ネット上で戦うハッカーたちの作り出したオープンソースのソフトウェアーやサービスを使うことを共に学び、私たちのあたりまえの〈コミュニケーション〉を取り戻すための不定期連続セミナー。 実践編:その2では、メールの暗号化通信の実践を行います。 ★はじめての暗号化メール (Thunderbird編) 暗号ソフトウェア―のPGP(プリティ・グッド・プライバシー)で暗号化したメールの送受信の実践。 ★監視装置「Gmail」からの脱出(ProtonMail/Tutanotaへの移行) メールの中身を覗くことを当然とする、大企業によるプロプライエタリなサービスを止め、オープンソースの暗号化ウェブメールサービスを使う。 実際に試してみたい方は、ノートパソコンをお持ちください。 ※スマートフォンでも出来ることはあ […]

「通信の秘密」と表現の自由を共謀罪から防衛するために

[print-me] はじめに 共謀罪の成立が警察の捜査手法を根底から変える危険性があるが、この問題に、反対運動が十分な対抗手段をとることができないまま時間だけが過ぎているように見える。とくに、ネットが必須のコミュニケーション・ツールになり、多くの活動家や市民運動、社会運動の参加者たちがSNSやブログ、メーリングリストなどを活用している状況のなかで、共謀罪がこうしたコミュニケーションをターゲットとした捜査機関の権限の大幅拡張を合法化する危険性がすでに存在している。 ネット社会のセキュリティやプライバシーは実感することが難しい。60年代からの活動家たちにとって、パソコンもスマホも苦手ななかで四苦八苦しながらネットの「便利さ」に追いつこうとしてきたのではないだろうか。こうした苦手な世代を狙って、セキュティの穴を巧みに利用して監視するサイバー公安警察による共謀罪の利用も十分に念頭に置く必要がある。 共謀罪は、それほど私たちのコミュニケーションの秘密(プライバシー)にとって脅威になるのはなぜなのだろうか。監視社会批判派の我田引水のプロパガンダではないか、という疑問もあるかもしれない。しかし、以 […]

8月27日講演会:市民の自由はガンジガラメ!?‐監視社会を考える−

西東京市公民館市民企画事業講演会 テーマ:「市民の自由はガンジガラメ!?‐監視社会を考える−」 講師:小倉利丸さん(富山大学名誉教授) 日時:8月27日(日)14時〜17時 場所:西東京市柳沢公民館(西武新宿線西武柳沢駅南口徒歩1分) 資料代:100円 企画・実施:ピースナウ西東京 http://peacenow042.blogspot.jp