他のメーリスなどに投稿したものです。参考まで投稿します。
ベネズエラにつては、私はラテンアメリカの専門家ではないので、間違いがあるかもしれませんが、以下、私の方で把握している状況について書きます。日本語のデータの大半は機械翻訳のままで、まともな校正もしてないですが、参考にしてください。リンク先の日本語のデータの最後に出典元のサイトのURLが記載されています。
(1)米国の主要マスメディアは米軍の軍事行動とマドゥーロの拉致・逮捕をほぼ賞賛している。
(fair.org)社説欄がベネズエラにおけるトランプ主義を称賛。以下日本語機械翻訳
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/FbMFwTDNq4aLQBRpjzNVhOswPn6ZsHdrTAVJe6Z9RsA/
Fairの記事は、ウォールストリートジャーナル、ワシントン・ポスト、ニューヨークタイムズ、CBSなどの社説を検証したもの。
国際法を無視してでも排除すべき人物という主張になるのでしょう。
(2)麻薬問題。ベネズエラは主要な輸出国ではない。実際、麻薬組織カルテル・デ・ロス・ソレスについては、検察がマドウロ拉致後に容疑を取り下げたことをニューヨークタイムズが報じてちょっと話題になりました。私は下記の記事で知りました。取り下げの理由はCIAのラテンアメリカ工作と絡んでいるらしい。
(substack.com)司法省はマドゥロに対する「カルテル・デ・ロス・ソレス」容疑を取り下げた。CIAの麻薬密輸を隠蔽するためだ。(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/gquxlkFq4WpBldsacX6eKo+T7BQFPzX+S1NVSxGXz1A/
カルテル・デ・ロス・ソレスについては昨年秋ころから米国が標的にしていて、マドゥロ政権との争点になっていました。
(ロイター)ベネズエラ、麻薬犯罪組織の存在否定 米のテロ組織指定「ばかげている」
https://jp.reuters.com/world/us/JR56VFL4YBPZ3NCFHZASJLRR4U-2025-11-24/
(3)ラテンアメリカの人権団体の声明
ベネズエラのマドゥロ政権をどのように「評価」するのか、について見解が分かれるのが人権と経済の問題かもしれません。
以下は、ラテンアメリカに拠点を置く複数の人権団体の共同声明
(wola.org)共同声明 – ベネズエラ情勢 日本語機械翻訳
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/9ambUlVIA7Sh+H59fIYwsfPxDpZCZBGkk5YU7xUcRnA/
署名団体はかなりの数で、ラテンアメリカ各国の団体が名前をつらねています。米国の軍事行動を厳しく批判する一方で、2024年7月の大統領選挙でマドゥロが敗北しながら権力の座についていることも厳しく批判し「同国で深刻化する制度的・正統性の危機は、ベネズエラの人々を苦しめる複雑な人道的緊急事態をさらに悪化させている。私たち参加団体は、ニコラス・マドゥロの事実上の政府による人権侵害と、こうした侵害を告発した組織・個人への迫害を繰り返し非難してきた。特に懸念されるのは、恣意的に拘束され、生命と身体の安全がリスクにさらされている人々である」と述べています。この大統領選挙について、声明は「マドゥロの事実上の政府」という表現で、その正統性を否定しています。この評価は、日本国内でも見解が分かれるかもしれない。なお大統領選挙の不正を主張しつつもマチャド派を支持する文言はありません。
このほかメキシコの複数の団体、個人による共同声明がでています。以下は、国際NGOArticle19のメキシコのサイトに掲載されたもの。賛同団体・個人も多数です。
(articulo19.org)国際法違反:メキシコの団体がベネズエラへの米国の軍事攻撃を非難(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/ESu-4F0X+pFjySQVkS6GR-ApJZdljeL9ZLZJvdeNdvk/
(dejusticia.org)我々は、ベネズエラにおける米国の介入を非難し、多国間関係者に緊急の対応を求める。(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/nxug6jA5R43zqLB31sb0F+iQRNsjcbphF0JPYanM80w/
(derechoshumanos.pe)ベネズエラにおける米国の軍事介入について ペルーの人権団体(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/6cHVwja+PgNBFjn9iMyinVdXfCLLXhJJdHFcnB1D4v0/
(horadeobrar.org.ar)ベネズエラ:人権危機と国際秩序の崩壊 アルゼンチンの人権団体(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/jiT7QFdcDBgB1yLM-BfyktkqIC1jPBDM162lxRFaM68/
(iser.org.br)主権の危機:ベネズエラ侵攻、権利、そしてラテンアメリカにおける生活の軍事化に関する声明 ブラジルの団体(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/bhKtN030iXI6yeeEwjLGi0EIsirUZMdrHjVB52UrAUc/
いずれの声明にも共通しているのは、米国の軍事行動を厳しく批判し、ベネズエラの人権侵害を批判し、ベネズエラの人々の自治を強調するけれどもマチャドには言及していない点です。
一線を画すように思いますが、メキシコのサパティスタのサイトに掲載された非常に短い声明があります。この声明は米国を批判し、もっぱらベネズエラの人々の自治を強調しています。
(enlacezapatista.ezln.org.mx)ベネズエラの人々に連帯を。(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/eOGeUklvNqHUCIeRULhKO3vpneHbCklLBHBFMN3PcnM/
これ以外に、各国の政府、左翼政党や各国の武装組織などの見解もあるはずですが、把握できていません。今ラテンアメリカは極右政権が次々誕生していてかなり深刻です。
(4)ベネズエラのマドゥロ政権による人権侵害について
私は下記の記事が参考になりました。
(APC)女性活動家にとって、ベネズエラは抑圧の実験室であると同時にレジスタンスの場でもある
https://jca.apc.org/?page_id=671
(amnesty.org)ベネズエラが「反NGO法」を可決、被害者支援や人権擁護活動を罰する(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/G0i85Lyp+EPgMnNs9pY2gB5q2+HSvnFttMv4THYy-6c/
アムネスティの詳細なレポート(英文)
https://www.amnesty.org/en/documents/amr53/0222/2019/en/
(機械翻訳)
https://drive.proton.me/urls/E833KABQRW#e5BZUQrhRh5j
ベネズエラの石油などの資源に関わる経済に関心をもつ論評では、米国とラテンアメリカの歴史的な従属構造と経済搾取に関心を寄せて、チャベス政権が米国資本を追放して石油資源を取り戻すという経済システムの伝統的な社会主義政策が評価されることが多いように思います。だからといって、国内の超法規的な政権による殺害や言論表現の自由への厳しい弾圧を見過していい、ということにならないというのが私の意見です。
他方で、ノーベル平和賞をとったマチャドもまた人権問題に取り組んだことで受賞し、米国もこれを後押ししたので米国が人権に強い関心をもっているように誤解されてきました。しかし米国の一貫した外交戦略は、人道・人権問題を自国の国益に利用する道具としているだけで、普遍的な人権に関心はありません。人権問題では米国などの情報戦によるバイアスがかかっていて、ベネズエラには、本当は深刻な人権侵害などはないのでは、といった疑念もありえるかと思います。この点ではファクトチェックが重要になると思いますが、わたしはかなり深刻だと判断しています。また、私のような左翼にとって、自由を犠牲にする経済的平等という立場が20世紀の社会主義を権威主義に変質させ崩壊を招いたという歴史的な責任を自覚して、いかにして社会的平等に基く自由の権利を、資本主義的な自由によって横取りされず、これを凌駕するものとして獲得するか、が大きな宿題でもあると思っているので、ベネズエラの状況は他人事ではありません。