(Wired)パランティアのデモンストレーション:軍がAIチャットボットを活用して…

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(Wired)パランティアのデモンストレーション:軍がAIチャットボットを活用して…

Caroline Haskins

Business

Mar 13, 2026 6:00 AM

4~5分

ユーザーが「この地域にはどの敵軍部隊がいるか?」と尋ねると、AIPアシスタント(訳注1)は「装備のパターンから判断して、おそらく装甲攻撃大隊だろう」と推測する。これを受けて、分析官は現場を偵察するためにMQ-9リーパー無人機(訳注2)を要請する。続いて、ユーザーはAIPアシスタントに「この敵装備を標的とする3つの行動案を生成せよ」と指示すると、瞬く間にアシスタントは「航空戦力」、「長距離砲兵」、あるいは「戦術チーム」のいずれかで部隊を攻撃することを提案した。ユーザーはアシスタントにこれらの選択肢を架空の指揮官に送信するよう指示し、指揮官は最終的に戦術チームを選択した。

最後の段階は迅速に進む。アナリストはAIPアシスタントに「戦場を分析する」よう求め、続いて部隊が敵に到達するための「進路を生成する」よう指示し、最後に敵の通信装備を妨害するために「電波妨害を配備する」よう命じる。数秒のうちに、アナリストは作戦計画を最終確認し、部隊に出動を命じる。

このシナリオにおいて、クロード(Claude)はAIPアシスタントの「声」であり、応答を生成するために用いられる「推論」そのものである。他のAIPデモンストレーションでも、ユーザーが同様の方法で大規模言語モデルとやり取りする様子が示されている。例えば、先週公開されたブログ記事で、パランティアは、Maven Smart Systemsの顧客であるNATOが、ツール内のAIPエージェントをどのように活用できるかを詳述した。

ある図解で、パランティアは、サードパーティの防衛請負業者が、OpenAIのChatGPTやMetaのLlamaの異なるバージョンを含むパランティアの組み込みAIモデルの中からいくつかを選択できる様子を示している。ユーザーはOpenAIのGPT 4.1を選択しているが、どうやらここが、兵士がGPT 4.1の代わりにクロードを選ぶ選択肢も与えられる箇所であるようだ。

その後、アナリストは部隊や兵器の配置を示すデジタル地図を確認する。「COA」(行動方針)と表示されたパネルでボタンをクリックすると、GPT-4.1を搭載したツールが、「火力支援→浸透→衝撃・破壊」と呼ばれる戦略を含む、5つの可能な軍事戦略を生成する。

別の例では、このシステムが衛星画像の解釈にどのように役立つかが示されている。アナリストは地図上で検出された3台のタンクローリーを選択し、それらをAIPエージェントのチャットインターフェースに読み込み、画像の「解釈」と次の行動案の提案を依頼する。

また、軍はクロードを利用して情報評価書を作成し、それを基に今後の攻撃計画を立案することも可能だ。2025年6月、WIREDはAnthropicの公共部門責任者であるクナール・シャルマによるデモンストレーションを視察した。そこでは、エンタープライズ版のクロードを用いて、「オペレーション・スパイダーズ・ウェブ」と呼ばれるウクライナの実際のドローン攻撃に関する「高度な」レポートを生成する方法が示された。シャルマの説明によると、このデモにおいてクロードは公開されている情報のみに基づいて分析を行っていた。しかし、パランティアと提携することで、連邦政府は内部のデータセットからも情報を引き出せるようになる、と彼は述べた。

「通常なら、コーヒーを片手に5時間ほどかけて、Googleで検索し、シンクタンクの資料を調べ、レポートを書き始め、引用文献を記載するといった作業をするところだ」「だが、私にはそんな時間はない。」とシャルマは語った。

デモの中で、シャルマはクロードに対し、「オペレーション・スパイダー・ウェブ」に関する情報を盛り込んだ「インタラクティブなダッシュボード」を作成し、それをパランティアの既製ソフトウェア製品の一つである「ファウンドリー」(訳注3)で分析可能な「オブジェクトタイプ」に変換するよう依頼した。また、ロシアの国境沿いの州における最近の動向に関する詳細な分析や、同作戦の「軍事的・政治的影響」についての200語の要約を、クロードに作成するよう依頼した。

「率直に言って、私はこの手の文書を20年間読み続けてきた――かつては自分で執筆していたし、私自身もかつては学者だった」とシャルマは述べ、「これは実に素晴らしい出来だ」と続けた。

https://www.wired.com/story/palantir-demos-show-how-the-military-can-use-ai-chatbots-to-generate-war-plans

訳注 AIP Assist を使用してカスタムコンテンツソースを提供することで、ユーザーに提供されるアプリケーション支援が大幅に拡大します。この機能は AIP Chatbot Studio とも統合されており、ユーザーは AIP Assist エージェント と呼ばれる LLM を利用した専用のアシスタントをセットアップでき、カスタムコンテンツソースを唯一の検索コンテキストとして使用します。開発者は、コーディングや LLM の専門知識なしに、カスタムソースからのみ情報を引き出すカスタムアシスタントを作成できます。

たとえば、開発者が何百人または何千人ものユーザーに展開する必要があるアプリケーションを構築しているとします。AIP Chatbot Studio と AIP Assist の統合により、開発者はカスタム LLM を利用したアシスタント、つまり AIP エージェントを迅速に設定して出荷し、カスタムコンテンツソースに基づいた即時のインタラクティブなサポートを提供できます。

https://www.palantir.com/docs/jp/foundry/assist/agents-in-aip-assist

訳注2 ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の無人攻撃機

長い航続距離と高い監視能力および攻撃能力を持つハンターキラー無人機であり、原型となったMQ-1 プレデターと同じく中高度・長時間滞空型(MALE)に分類されるが、より機体が大型化され、性能が大幅に向上している。

アメリカ空軍などで利用されている。MQ-9をベースにした非武装型もあり、国境や洋上監視、研究用としても利用されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/MQ-9_%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

訳注3 https://www.palantir.com/jp/platforms/foundry/

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