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ガザとパレスチナの人々と連帯する責任あるAIコミュニティ
以下は、主にAIやコンピュータ・テクノロジーに関わりのある専門家の人達による共同声明の日本語訳です。この共同書簡には日付がありませんが、2023年10月7日以降に起草され公開されたものです。
ガザとパレスチナの人々と連帯する責任あるAIコミュニティ
私たちは「責任あるAIコミュニティ」のメンバーとして、テクノロジーが社会に貢献し、向上させることができると信じている。私たちは、差別、抑圧、国家による暴力を深化させ、助長するテクノロジーの役割を、あらゆる場所で認識している。
これらの理由から、また基本的人権への全面的なコミットメントから、私たちはイスラエル国家によるガザとヨルダン川西岸のパレスチナ人に対する最新の暴力を無条件で非難する。責任あるAIの実践者、研究者、擁護者のコミュニティとして、私たちはまた、より効率的な人命の損失を目的とした戦争行為のためのAI駆動技術の使用や、反パレスチナ的なバイアスがAIを使用したシステム全体に浸透している事例を非難する。
歴史は2023年10月7日に始まったわけではないが、現在の危機は、AI駆動型テクノロジーの使用によって可能になった暴力の恐るべき規模と範囲を映し出している。2021年5月、イスラエル軍はガザの人々に対して、世界初の「AI戦争」と称する攻撃を開始した。イスラエル情報機関の8200部隊は、占領地内での軍事的標的設定に非公開のアルゴリズムを使用する最前線にいた。2023年7月、ブルームバーグは、イスラエル国防軍(IDF)が空爆ターゲットの選定にAI推奨システムを使用するなど、「空爆ターゲットの選定と戦時兵站の組織化」のための殺傷作戦にAIをさらに組み込んだと報じた。イスラエル政府によるAI主導のテクノロジーの使用は、2023年10月7日に今回の紛争が始まって以来、ガザの11,000以上の標的に対する空爆につながっている。
イスラエルの技術・軍事複合体は、AIの使用以前から存在していた。それは、今日見られるようなパレスチナ人の非人間化を飛躍的かつ迅速に進める基礎を築いた侵入的なバイオメトリクス・テクノロジーと監視テクノロジーに支えられている。Pegasus サイバー戦争ソフトウェアの開発者であるNSOグループは、世界中の人権擁護者の携帯電話で発見されている。さらに、顔認識技術は検問所での移動の自由を制限し、Smart Shooterのようなツールは、検問所の自動小銃にAIを追加することで殺人を自動化するものだ。これらはまさに、疎外され抑圧されたコミュニティを取り締まるために、世界の他の場所で法執行機関が購入し、配備しているテクノロジーである。
武器だけでなく、アルゴリズム・システムはパレスチナ人の非人間性を増幅させ、悪化させている。一見無害に見えるテクノロジーは、パレスチナ人に対して武器化されてきた。最近、Metaのツールはアラビア語のInstagramの経歴を “Palestinian, alhumduallah [Praise be to God]”から “Praise be to God, Palestinian terrorists are fighting for their freedom “に翻訳した。Metaが所有するWhatsAppは、”パレスチナ人 “というプロンプトが与えられると、銃を持った褐色の少年のAI生成画像を作成した。数年前、Facebookが彼のプロフィールメッセージ “Good morning “を “Attack them “と翻訳したため、パレスチナ人男性が国境検問所で逮捕された。こうした瞬間は、イスラム恐怖症や外国人嫌いの偏見が、ハイテクを駆使したメディア・エコシステムの設計そのものにいかに埋め込まれているかを明らかにしている。
そして今、この数十年にわたるハイテクを駆使したアパルトヘイトとパレスチナ人の占領は、ガザの「完全包囲」という形で結実した。ガザには210万人の住民が密集し、そのうち170万人は難民で、その半数は新生児と子どもである。ジェノサイドの学者や人権専門家が繰り返し述べているように、この包囲、砲撃、強制追放はパレスチナ人に対するジェノサイドに等しい。現在(2023年11月13日)までに、ガザでは11,078人のパレスチナ人が殺害され、そのうち64%が女性と子どもと推定されている。
責任あるAIコミュニティのメンバーとして、私たちは、パレスチナ人に対して行われているのを目の当たりにしているような大規模な暴力と死を犯すために、AI技術が使用されていることを考慮しなければならない。私たちのコミュニティは、西側諸国政府や国連などの国際機関、そして国際社会で影響力を持つその他のアクターに対して、イスラエル政府に即時停戦を働きかけるよう要求することを呼びかける。
私たちはまた、私たちが共に働き、また私たちのために働くテクノロジー企業に対しても、次のことを求めるものである。
- イスラエル政府への技術支援を撤回し、イスラエル政府および軍との防衛契約を中止すること。
- Project Nimbusの中止を求め、勇敢にも停戦を要求したGoogleや Amazonの従業員を、報復や嫌がらせから守ること。
- X/Twitter、InstagramとFacebookなどのソーシャルメディア上でガザの人々やパレスチナの人々の苦境を明らかにするコンテンツを直接そして言われるがままに自動的に検閲することを止めること。というのも、これらの記録や投稿は、私たちが近くからも遠くからもガザの人々とパレスチナ人を支援することができる数少ない方法のひとつであるからだ。
そして最後に、私たちは、AIやテクノロジー・セクターのすべての仲間たちに、パレスチナ人と連帯し、彼らの包囲、砲撃、占領の終結を求めることを呼びかける。
署名はこちらから。
(訳注)オリジナルのサイトにはこの後に署名者の一覧が掲載されています。署名者についてはオリジナルのサイトを参照してください。
https://docs.google.com/document/d/1SAfEjfl2KxTSdvibAs7mqPUI7WPECVUkaog3ZwV3Z1c/edit