(PI) デモでの警察による「クラウド抽出」ツールの使用方法

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(PI) デモでの警察による「クラウド抽出」ツールの使用方法

このガイドでは、警察がSlack、Telegram、WhatsAppなどのクラウドベースのサービスやそこにデータを保存しているアプリのデータにアクセスする方法を説明します。(英国版)

2021年5月5日

要点

●クラウド抽出ツールは、多数の通信アプリを含むクラウドベースのサービスに保存されているデータへのアクセスを可能にします。

●クラウド上のデータは、あなた自身の情報だけでなく、あなたの友人や家族など、あなたがオンラインで交流している人の情報も含まれています。

●使用している携帯電話のアプリケーションのクラウドバックアップをオフにし、すべてのクラウドベースのサービスからログアウトすることを検討してください。

●他にも方法はありますが、完全な解決策ではありません…。

cloud extraction graphic
クラウド抽出ツール

クラウド抽出ツール」とはどのようなものですか?

クラウド抽出技術は、警察が携帯電話やその他のデバイスを介してあなたの「クラウド」に保存されているデータにアクセスすることを可能にします。

クラウド抽出ツールを使用すると、警察はあなたがオンラインで保存しているデータにアクセスできるようになります。クラウドにデータを保存しているアプリの例としては、Slack、Instagram、Telegram、Twitter、Facebook、Uberなどがあります。

クラウド抽出ツールはデモでどのように使われるのでしょうか?

クラウドデータを抽出するためには、警察はあなたの携帯電話に物理的にアクセスする必要があります。抗議活動中に拘束されたり逮捕されたりした場合だけでなく、犯罪を目撃したり、犯罪の被害者になったりした場合にも、警察は携帯電話を没収する可能性があります(携帯電話の抽出についてはProtest Guideも参照)。

これらの情報はすべて、抗議者や主催者を特定したり、抗議活動やアクションの場所を調べたりするのに使われる可能性があります。

クラウドデータは、あなた自身の情報だけでなく、あなたの友人や家族、そしてデモ参加者仲間など、オンラインで交流している人の情報も多く含まれています。例えば、携帯電話本体からは削除されている古い連絡先がクラウドに保存されている場合があります。

抗議活動に参加する際の注意点

携帯電話を家に置いておくことも考えられますが、それが現実的でない場合は、携帯電話で使用しているアプリケーションのクラウドバックアップをオフにして、すべてのクラウドベースのサービスからログアウトすることを検討してください。そうすれば、クラウドにデータが保存されることはなく、携帯電話からそのデータにアクセスすることもできなくなります。

デモに参加する前に、たとえWhatsAppでエンドツーエンドの暗号化されたメッセージを使用していても、WhatsAppのメッセージをクラウドにバックアップしていれば、この暗号化されたバックアップに警察が携帯電話のクラウド抽出ツールを使ってアクセスできる可能性があることを知っておく必要があります。

Uber、Twitter、WhatsApp、Facebookなどのアプリケーションでは、クラウドに保存されている位置情報をオフにすることができます。これにより、警察はあなたがどこにいたかを追跡することができなくなります。

Cloud Extraction guide

出典:https://privacyinternational.org/explainer/4491/how-cloud-extraction-tools-can-be-used-protest

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