(PI) 抗議活動での警察によるハッキングの利用

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(PI) 抗議活動での警察によるハッキングの利用

抗議活動に対するハッキングの使用方法と、データへのリスクを最小限に抑える方法についての簡単なガイドです(英国版)。

重要なポイント

●ハッキングとは、電子システムの脆弱性を発見し、それを報告・修復したり、悪用したりすることです。

●警察は、高度なハッキング技術を用いて、パスワードや指紋、フェイスロックで保護されていても、抗議活動の主催者や参加者が使用する携帯電話やノートパソコンなどのインターネット接続機器に保存されている情報に遠隔操作でアクセスすることができます。

●セキュリティを向上させ、ハッキングのリスクを最小限に抑えるためには、お使いのデバイスで利用可能な最新バージョンのオペレーティングシステム(AndroidまたはiOS)を使用し、すべてのアプリケーションが最新の状態になっていることを確認してください。

●他にも様々な対策を講じることができますが、完全な解決策はありません。

Police officer walking into back of phone
携帯電話の背面に入る警察官

ハッキングとは何か?

ハッキングとは、一般に、電子システムの脆弱性を発見し、それを報告・修復したり、悪用したりすることです。

ハッキングは、何百万人もの人々が利用するデバイス、ネットワーク、サービスのセキュリティ上の欠陥を特定し、修正するのに役立ちます。しかし、ハッキングは、私たちの機器にアクセスしたり、私たちに関する情報を収集したり、私たちや私たちの機器を別の方法で操作したりすることにも使われます。

ハッキングには、常に進化し続けるさまざまなテクニックがあります。ハッキングは、遠隔操作で行われることもありますが、例えば、携帯電話のロックを解除させるなど、デバイスやシステムに物理的な干渉を加えることもあります。

また、ターゲットの人のデバイスにアクセスするために人間を利用することもあります。例えば、攻撃者が信頼できる人物や組織になりすまして、マルウェアに感染したリンクや添付ファイルを送信する「フィッシング」などが挙げられます。

デモではどのようにハッキングが行われるのですか?

警察は、「IMSIキャッチャー」などを使用して通信に侵入することができます。しかし、IMSIキャッチャーが傍受できるのは、携帯電話機と電波塔の間で送信されている情報のみで、携帯電話機に保存されている情報にはアクセスできません(IMSIキャッチャーについては、「抗議活動ガイド」もご参照ください)。

そのため、警察は高度なハッキング技術を用いて、パスワードや指紋、フェイスロックで保護されていても、抗議活動の組織化や参加に使用した携帯電話やノートパソコンなどのインターネット接続機器に保存されている情報にリモートアクセスすることができます。

また、警察は、抗議活動中にデモ参加者が落としたり、紛失したり、没収されたりした機器を収集し、アクセスすることができます。

抗議活動に参加する際の注意点

ハッキングは、公開されていてもパッチが適用されていない脆弱性を悪用することが多いため、デバイスを常に最新の状態に保つことは、ハッキングを防ぐのに有効です。

お使いの端末のOS(AndroidまたはiOS)が最新版であること、お使いのアプリがすべて最新版であることを確認することで、セキュリティを向上させ、ハッキングのリスクを最小限に抑えることができます。

携帯電話やその他の電子機器はロックしておくべきですが、ハッキング技術の中にはロックされたデバイスにもアクセスできるものがあります。しかし、このようなセキュリティを回避できるかどうかは、使用するハッキング技術と対象となるデバイスによって異なります。

デモに参加する前に、携帯電話のデータを別のデバイスにバックアップし、持ち歩くデバイスからそのデータを削除することを検討してみてはいかがでしょうか。ただし、ハッキングツールの中には、削除したデータを復元できるものもあるので、注意が必要です。クラウドサービスにデータを保存した場合でも、ハッキングツールの中にはそのデータにアクセスできるものがあります。

フィッシング詐欺に遭わないよう、クリックするリンクには常に注意してください。

出典:https://privacyinternational.org/explainer/4493/how-hacking-can-be-used-protest

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