(Netblocks+KSN)トルコで地震発生後、Twitterが制限される事態に(記事二つ)

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(Netblocks+KSN)トルコで地震発生後、Twitterが制限される事態に(記事二つ)


ルコとシリアの大地震の報道ではあまり報じられていないかもしれませんが、この被災地は、少数民族のクルド居住区です。そのために、エルドアン政権がまともな支援をしていないだけでなく、多くの人達が連絡につかっているTwitterの遮断を行なっているとも伝えられています。Twitterの状況について、Netblocksの記事を、更にその後ろにイギリスに拠点を置くKurdistan Solidarity Network (KSN)の記事を掲載します。なお、KSNの記事にあるPaypalによる寄付は、日本からは行なえません。(小倉利丸)


投稿日: 2023年2月8日

2023年2月8日(水)現在、トルコの複数のインターネットプロバイダーでTwitterが制限されていることがネットワークデータで確認された。この事態は、当局がオンライン上の偽情報に対する懸念を表明する中で発生したものだが、正式な説明はなされていない 。トルコ当局が偽情報とコンテンツテイクダウンの必要性についてTwitterの政策責任者と会談したと国営メディアが報じた後、翌朝にサービスが回復した。

⚠️ 確認済み。リアルタイムのネットワークデータによると、#トルコ でTwitterが制限されている。フィルタリングは主要なインターネットプロバイダーで適用されており、一連の大地震の余波で人々がサービスに依存するようになったことを受けてのこと。レポート:https://t.co/CEbfgeBpvz pic.twitter.com/3884wMpYD2
– NetBlocks (@netblocks) 2023年2月8日

NetBlocksのリアルタイム指標によると、Twitterは大手インターネットプロバイダTTNetとTurkcellのSNIフィルタリングによって制限され、その後、他の事業者でも制限されたことが、40の初期バンテージポイントから収集したリーチャビリティ統計で判明している。このような妨害は、政府のインターネット検閲措置を回避することができるVPNサービスを使用することで回避することができる。

⚠️ 更新:ライブメトリクスによると、トルコでのツイッター規制は、さらに多くのインターネットプロバイダに拡大されたようだ。このフィルタリング措置は、月曜日に発生した一連の大地震の後、進行中のコミュニティの救助活動に影響を与えそうだ。
📰報告: https://t.co/CEbfgeBpvz pic.twitter.com/51j66jAydA – NetBlocks (@netblocks) 2023年2月8日

トルコで何が起きているのか?

月曜日、トルコ南部と中部で致命的な地震が相次ぎ、数千人の死傷者が報告されている。この事件は、影響を受けた地域のインターネット接続にも観察できる影響を与えたが、その影響は、ISPレベルで意図的に実施されたフィルタリングとは異なるものだ。

トルコでは、これまでにも国家的な緊急事態や安全に関する事件の際にソーシャルメディアが制限された歴史がある。これらは、国家安全保障、有害画像の共有防止、偽情報とされる情報の拡散防止などを理由に、さまざまな形で実施されてきた。

NetBlockSは、インターネットフィルタリングは、一般市民が自由に知識を得る権利に不釣り合いな影響を与えるため、利用しないことを勧告している。

さらに読む。

以前の記事

方法論

インターネットのパフォーマンスとサービスのリーチャビリティは、NetBlocksのウェブプローブによるプライバシー保護された分析によって判定される。各測定値は、遅延往復時間、障害タイプ、自律システム番号autonomous system numberをリアルタイムで集計し、特定の国におけるサービスの利用可能性と遅延を評価するもの。ネットワークプロバイダーとロケーションは、バンテージポイントのペアとして列挙される。サービス停止の根本的な原因は、トラフィック解析と手動テストによってさらに確認することができる。

NetBlocksは、デジタル権利、サイバーセキュリティ、インターネットガバナンスの分野で活動するインターネットモニター。独立した第三者機関として、NetBlockSはすべての人に公正で包括的なデジタルの未来を提供するために努力している。

[ press | contact ] グラフィックや ビジュアライゼーションは、フェアユースのために、公開時の意味と意図を反映したそのままの形で、NetBlocksへの明確なクレジットと出所表示とともに提供するものとします。主要な調査結果、事実、数値、商標、著作権、およびオリジナルのレポートなどの知的財産権は、NetBlocksが所有していますが、これらに限定されるものではありません。使用する際には、引用と出典の明示が必要です。

出典:https://netblocks.org/reports/twitter-restricted-in-turkey-in-aftermath-of-earthquake-oy9LJ9B3


以下は、Kurdistan Solidarity Network記事を訳したものです。

トルコとシリアでは、数千人が地震で閉じ込められたまま、瓦礫の下から愛する人にメッセージを送っている。被災地の大部分はクルド人だ。Heyva Sor (the Kurdish Red Crescent) に寄付をお願いします。クルド人の慈善団体であるHeyva Sorは、今現地で救助活動を行っています。

「本日2月6日、北クルドのマラシュ市パザルジク地区でマグニチュード7.8の地震が発生しました。その後、Dilok市Nurdagi地区でマグニチュード6.4の地震が、Dilok市Islahiye地区でマグニチュード6.5の地震が発生しました。

これらの強い地震は主に、クルディスタン北部のアメッド市、マラティヤ市、ウルファ市、セムスール市、ディロック市など多くの地域、トルコのアダナ市、ハタイ市、キリス市、オスマニエ市、カイセリ市、シリア北部・東部のチズレ、ユーフラテス、シェバ地域などに影響を及ぼした。また、この地震は周辺諸国にも影響を与えた。この地震の結果、数百人の市民が命を落とし、数千人が負傷している。何千人もの人々がまだ瓦礫の下敷きになっています。多くの家屋や建物が破壊され、冬の状況が救助活動を困難にしている。” – Heyva Sor

Heyva Sorの詳細と、Paypalによる直接の寄付、またはドイツのヨーロッパ支部への銀行振込の詳細へのリンクです。

https://www.heyvasor.com/en/banga-alikariya-lezgin-ji-bo-mexduren-erdheje/

直接Paypalで寄付をするボタンのリンク

https://www.paypal.com/donate/?hosted_button_id=ST5BWWFB7FPGS

地震発生翌日の本日7日(月)現在、死者数は6,000人に達し、生存者の捜索が続けられています。トルコでは少なくとも8,000人が瓦礫の中から救出され、38万人が避難所に避難しています。

現在行われている救助活動のために、できる限りの寄付をお願いするとともに、この呼びかけをできる限り広く伝えてください。

ありがとうございました。

出典:https://kurdistansolidarity.net/2023/02/07/earthquake-appeal/

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