Linuxインストールまでの手順

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Linuxインストールまでの手順

LinuxはWindowsやMacと違い、多くの種類があります。一般にディストリビューションと呼ばれています。逆にLinuxブランドのLinuxはないので、○○というディストリビューションのLinuxを使う、というふうになります。ちなみに、どのくらいの数のディストリビューションがあるかを調べるなら

https://distrowatch.com/

あるいは日本語Wikiの「Linuxディストリビューション

をご覧ください。あまりにも沢山あって迷うのですが、この選択肢の多さがWindowsやMacにはない大きな魅力のひとつでもあります。

日本で使うばあいは、日本語での情報が多いこと、日本語表示や入力で不便のないものなどを選択するとはやく慣れると思います。以下では、日本で最も普及しているデスクトップ向けのディストリビューションUbuntuを念頭に置いてインストールまでの作業を紹介します。

WindowsをLinuxに転換するためにやるべき段取り

LinuxOSをプレインストールしたPCはほとんど販売されていません。手元にあるPCのOSをLinuxに入れ替えることになります。以下ではWindowsをLinuxに入れ替えることを念頭に紹介します。「入れ替え」なのでWindowsOSは捨てます。現在のWindowsPC上にあるデータは全てきれいさっぱり消去されますので、残しておきたいデータなどは外付けのハードディスクとかUSBとかにバックアップしておいてください。「バックアップ」のきちんとした方法もあるのですが、ファイル類であれば単純にコピーするだけでもよいでしょう。メールとかウエッブのブックマークなどは別の作業が必要になります。(ここでは説明しません)

Linuxをインストールする方法を紹介しているサイトは数多くありますので、以下は主にそうしたサイトへのリンクの紹介です。リンク先のサイト主宰者に感謝です。

インストールまでのプロセスを簡単にまとめると次のような作業になります。

  • LinuxOSをネットのサイトからダウンロードする。
  • ダウンロードしたOSをUSBに保存する。
  • USBをPCに装着してUSBからPCを起動する
  • 起動したPCを使って、USBのLinuxOSをPC本体にインストールする

LinuxOSをネットのサイトからダウンロードする

各ディストリビューションごとに、OSをダウンロードるためのサイトがあります。Ubuntuの場合、日本語のサイトがあります。

https://www.ubuntulinux.jp/japanese

上記のサイトのなかに「日本語Rimix イメージのダウンロード」というオレンジ色のボタンがあります。これをクリックします。下記に移動します。

https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix

このページのなかに「Ubuntu 18.04.3 LTS – 2023年4月までサポート」と「Ubuntu 19.04 – 2020年1月までサポート」の二つがあり、それぞれに更に二つのリンクがあります。「Ubuntu 18.04.3 LTS – 2023年4月までサポート」であれば、下記の二つになります。(2020年2月19日アクセス)それぞれサポート期間が異なります。長期に安定して使えるのがUbuntu 18.04.3 LTSの方です。最新の機能やアプリケーションなどを使いたければUbuntu 19.04を選びますが、以下ではUbuntu 18.04.3 LTSを選ぶものとして説明します。

ubuntu-ja-18.04.3-desktop-amd64.iso(ISOイメージ) (md5sum: 6914c88050315a246516809ab8918ac0)
ubuntu-ja-18.04.3-desktop-amd64.iso.torrent(Torrentファイル) (md5sum: 6107a3078227564534d08dd6355e4faf)

はじめてLinuxを使うのであれば、上記のリンクの上の方(括弧のなかにISOイメージとある方)を選択してください。このISOイメージのリンクをクリックして一旦自分のWindowsPCにダウンロードします。容量が大きいのでかなり時間がかかります。場合によっては数時間かかるかも。回線などの条件でマチマチですが、「時間がかかる」と思ってダウンロードが終るまで待ってください。

ダウンロードしたOSをUSBに保存する。

やっとダウンロードできても、保存したISOイメージをそのままUSBにコピペしてもダメなのです。USBからOSが起動できる特殊なUSBにしてやる必要があります。

そのために、ダウンロードしたUbuntuのISOイメージファイルをUSBに書き込むためには特別なソフトウェアを使うことになります。この方法を説明したサイトがいくつかあります。たとえば下記などごらんください。

WindowsにUbuntuをインストールするのは気持ち良いゾイ!!~導入編~

少し古い記事ですが、下記も参考になるかもしれません。

https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/BurningISO

USBをPCに装着してUSBからPCを起動する

PCは通常内蔵されているハードディスクから起動するようにできています。これを変更してUSBに入っているLinux(Ubuntu)から起動するように変更します。この変更をするためには、PCの電源をいったん切って、再度電源を入れるときの数秒間に一般にBIOS(あるいはUEFI)と呼ばれている設定を呼び出す操作をします。この操作は、PCメーカーによってやや異なります。BIOSを呼び出して、USBから起動できるように変更する手順については、Windows10に関して下記の記事が参考になるかもしれません。

Windows 10 「BIOS」を起動させる手順をPCメーカー毎に紹介

パソコンメーカー別「PC起動時」に「BIOSを起動させるキー」の一覧メモ

起動したPCを使って、USBのLinuxOSをPC本体にインストールする

装着したUSBから起動するとubuntuの画面になりますが、これはあくまでUSBに入っているLinuxOS(Ubuntu)が起動しているだけなので、ハードディスクのWindowsOSは生きています。電源を抜き、USBを抜いて再度PCを起動させるとWindowsに戻ります。

USBを差して起動させたUbuntuで動作に問題がないか確認して、もし大丈夫であれば、ハードディスクへのインストールを実行します。最低限確認する必要があるのは、ネットに繋がるかどうかです。Ubuntuでネットに接続する方法はここでは説明しません。

インストールまでの手順はさほど難しくありません。下記が参考になると思います。

Ubuntu 18.04 LTSインストールガイド【スクリーンショットつき解説】

ただし、上記解説の「ストレージ設定」の箇所で「「安全のため新しいUbuntuのインストールを暗号化する」と「新しいUbuntuのインストールにLVMを使用する」は必要に応じてチェックを入れます。初心者なら、チェックをいれずに進んだほうがいいでしょう。」とあるところは、初心者であっても「安全のため新しいUbuntuのインストールを暗号化する」に必ずチェックしてください。ここをチェックすると暗号化のためのパスワード設定がログインパスワード設定に加えて追加されます。

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