(internationalintrigue​​​​​​​)フランス、Telegram CEOを拘束

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(internationalintrigue​​​​​​​)フランス、Telegram CEOを拘束

戦争ブロガーも小さな葉っぱ[大麻]の売人も、今朝はお気に入りのメッセージングアプリにとってかなり悪いニュースで目が覚めたことだろう。

フランス当局は週末、ロシア生まれのTelegramのCEOを逮捕したのだ: 39歳のパヴェル・デュロフだ。彼はアゼルバイジャンからプライベートジェットで飛んできたばかりで、フランス当局は今日(月曜日)声明を発表する予定だ。「訳注:当局の声明

その間に、フランスのメディアを通じて情報が漏れている。見てみよう。

まず、パヴェル・ドゥーロフとは何者か?

彼は2007年にVK(ロシアのFacebookのクローン)を設立したが、後にクレムリンがこれをオリガルヒに売るよう彼を強く説得したと言う。その後、2013年にTelegramを設立し、クレムリンとの争いの末、2014年にロシアから逃亡したと主張している。彼自身は今、数十億ドルの資産を持ち、ドバイに拠点を置き(Telegramも同様)、UAEとフランスのパスポートを持っている(ロシア国籍をまだ持っているかどうかは不明)。

次に、Telegramとは何か?

WhatsApp(プライベート・メッセージング)とFacebook/Twitter(膨大なオーディエンスへのブロードキャスト)を掛け合わせたようなもので、約10億人のユーザーがいる。

このため、当初はロシア、ベラルーシ、イランの反体制派の間で人気があったが、今では乗馬に関するチャットや父親からの近況報告から、CIAの新兵ポータル、ロシア・ウクライナ戦争に関する(偽)情報、さらには多くの犯罪的なものまで、何でも見つけることができる。

では、なぜ人々はそれを使用するのか?

コンテンツへのアプローチに加え、Telegramは暗号化されているため安全であると自称しているが、これにはいくつかの疑問がある。

まず、技術そのものだ。

  • a) 毎回手動で暗号化をオンにしなければならない(ほとんどの人はそうしない)。
  • b) ホスト・デバイスが押収、盗難、危険にさらされる可能性がある(他の「暗号化」アプリと同様)。
  • c) エンドレスのサードパーティアプリは、全く別のリスクをもたらす。
  • d) このアプリが誇るプライバシーは、スパイが(他のプラットフォームと同様に)旧式の方法で反体制派の仲間を装うことができることも意味している。

第二に、一部の反体制派は今、このアプリがモスクワとつながりがある のではないかと疑って いる。当局はTelegramを使って彼らの居場所を突き止め、拘束し、脅迫しているようだ、そしてアプリがロシアのユーザー、収入、(報じられている)債券保有者に依存していることを利用している可能性があることは言うまでもない。

そしてこうしたことは、モスクワが2018年にTelegramを 禁止しようとした後の2021年に、突然の「合意」(同アプリは否定している)に至った後に起こった。現在では、Telegramの幹部がロシアの副首相と一緒に登場したかと思えば、モスクワの要請でテレグラムが25万件の投稿を削除したという報道がなされたこともある。

では、なぜドゥロフを拘束したのか?

フランスの報道機関によれば、最初に子ども保護部門が令状請求を提出し、テロ、麻薬密売、詐欺などの疑惑をめぐる広範な調査につながったという。報道されている疑惑は、ドゥロフ自身がこのようなことをしているのではなく、彼が自分のアプリでそれを止めるための措置をとることを要件とするフランスの法律に違反しているというものだ。

一方、Telegramは「プラットフォームやその所有者がそのプラットフォームの悪用に責任を負うと主張するのは馬鹿げている」とする声明を発表した。そしてロシアは、彼のロシア人としてのルーツを引き合いに出して領事面会を要求し、騒動全体を言論の自由をめぐる西側の偽善の証拠だという点を強調している。

INTRIGUEの見方

パリからの公式情報を待つ間に、また識者がドゥロフの逮捕を自分たちの直近の関心事として取り上げるのを見る間に、政府がプラットフォームに対して圧力をかけることには以下のような違いがあることを知っておく必要がある。

  • a) ユーザーデータを渡す(モスクワの民主活動家への弾圧)。
  • b) コンテンツのモデレーションを改善する(パリがここで推進しているように思われるケース)。
  • c)上記の両方(例えば、ベルリンはTelegramにテロや子どもの搾取に関与しているユーザーのデータを提出させたことがある)。

しかし、信頼がこれほどまでに欠如している以上、詮索好きたちは、ニュアンスの違いを悪事の隠れ蓑と決めつけることは避けられないだろう。

いずれにせよ、今日のアンケートでご意見をお聞かせいただきたい。

https://archives.internationalintrigue.io/p/france-detains-telegram-ceo

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