イスラエルはどのようにしてガザのインターネットを遮断しようとしているのか
公開日： 2023年11月10日最終更新日： 2023年11月10日 2023年11月10日

内容注：以下の投稿には暴力と戦争への言及が含まれる。

Access Nowの新しい報告書「Palestine unplugged: How Israel disrupts Gaza’s Internet」は、イスラエルがどのようにガザのインターネットと通信アクセスをコントロールし、妨害しているかを正確に暴露している。報告書の全文[英語]を読む。

「イスラエルによるガザ地区の200万人に対する凄惨な攻撃は、彼らの家、難民キャンプ、医療施設、通信インフラを含むが、占領者による情報の流れとインターネット・アクセスのコントロールによって悪化している。通信チャネルと情報へのアクセスは、パレスチナ人の声を抑圧し、現地での戦争犯罪や残虐行為を報道する戦争の武器として乗っ取られている」。Access NowのMENA政策・アドボカシー・マネージャー、Marwa Fataftaは言う。

10月9日以来、ガザ地区では、インターネット・サービス・プロバイダーに影響を及ぼすシャットダウンが重なり、インターネット・トラフィックが激減している。地域全体が停電し、人権侵害の隠れ蓑となっている。大規模な停電により、200万人が行き場を失っている。

本報告書は、10月中にインターネット・サービス・プロバイダーが記録したインターネット・トラフィックの変化を明らかにしたものだ。主な結果と提言は以下の通りである：

• 10月31日の時点で、Access Nowが調査した19のプロバイダーのうち15が、モバイルおよびブロードバンド・サービスの完全停止に直面していた。残りの4社は、それぞれ大きな混乱に見舞われているが、そのレベルは様々である。完全なシャットダウンは、ガザでこれらのプロバイダーを利用している推定411,000人、ヨルダン川西岸で34,000人に直接影響を及ぼしている。
• 2023年10月を通して、ガザ全域のインターネットトラフィックは80％以上減少している。これは、民間通信インフラへの直接攻撃、電力へのアクセス制限、通信サービスの技術的障害が重なった結果である。
• 各国政府とインターネット・サービス・プロバイダーは、国際e-SIMカードへのアクセスを提供し、インターネットと電気通信サービスへの信頼できるアクセスを促進することを含め、ガザでの接続性を確実に回復するために緊急の行動をとるべきである。
• 国際社会は、インターネットのシャットダウンと電気通信の途絶を終わらせ、パレスチナ人がオスロ合意のもとで規定された電気通信インフラを構築し、開発できるようにするために協力すべきである。

「独立したデータソースによる圧倒的な技術的証拠から、ガザにおける深刻なインターネット障害が確認された。インフラへの砲撃により、地元のインターネット・プロバイダーのほとんどが早い段階でサービスを停止し、ガザ住民の大多数がインターネットに接続できない状態に陥った」。Ali Sibai、Digital Security Practitioner。

出典：https://www.accessnow.org/press-release/how-israel-is-shutting-down-the-internet-in-gaza/