Howdy! How can we help you?
-
気候変動1
-
ブラウザ71
-
戦争36
-
ヘイトスピーチ10
-
偽情報、誤情報7
-
ジェンダー3
-
国家安全保障10
-
fediverse20
-
alternative_app18
-
デジタルセキュリティツール15
-
国内の監視社会化と反監視運動6
-
VPN9
-
GIFCT2
-
政府・国際機関の動向166
-
スパイウェア20
-
OS関係20
-
教育・学校9
-
監視カメラ16
-
労働現場の監視9
-
プライバシー157
-
デジタルID(マイナンバーなど)12
-
GPS1
-
AI77
-
オリンピックと監視社会7
-
文化12
-
労働運動17
-
リンク集12
-
金融監視3
-
COVID-19と監視社会18
-
検閲105
-
海外動向412
-
オンライン会議システム14
-
暗号化69
-
アクティビストとセキュリティ32
-
ビッグテック、大量監視260
-
SNSのセキュリティ20
-
共謀罪1
-
メールのセキュリティ42
-
Articles1
(NRI)ニューロテクノロジーの台頭により、ニューロライツにも注目が集まる
以下の記事は、コロンビア大学のニューロライツイニシアチブのサイトから訳したものです。
ニューロテクノロジーの台頭に伴い、ニューロライツにも注目が集まる
編集部注:ここを読む
By Nayef Al-Rodhan, Scientific American
2021年5月27日
チリは、人間の能力を増強する技術から生じる可能性のある虐待や不公平に対する保護を提供する法案でリードしている。
ニューロテクノロジーの台頭は、ニューロライツにも焦点を当てることを求めている
チリでは、国家科学技術研究委員会が「ニューロライツ」法案を憲法に盛り込むための議論を始めている。世界、そして最も重要なOECD、UNESCO、国連は、注意深く見守るべきである。
チリの法案は、個人のアイデンティティ、自由意志、精神的プライバシー、人間の能力を増強する技術への公平なアクセス、偏見や差別から保護される権利を守ることを目的としている。この画期的な法案は、脳活動の操作から人権を保護するための規制の枠組みを確立した初めてのものとなる。
比較的新しい概念であるニューロライツは、近年の数々の医学的革新に追随するものであり、中でも神経科学の分野に革命をもたらす可能性を秘めたブレイン・コンピュータ・インターフェース技術(BCI)が注目されている。BCIを用いた治療は、脳卒中後の運動リハビリテーションに役立つ可能性があり、また、アルツハイマー病などの神経疾患を正確に検出・治療する方法としても期待されている。擁護派は、この技術がもたらす可能性のある利益を考えれば、それゆえにこの技術を使用することが道徳的に必須であると主張するが、一方で、その倫理的、道徳的、社会的な影響を心配する人もいる。
多くの人が、拙速なガバナンス規制によってこのプロセスが損なわれる可能性があると(誤って)考えたり、ありえないSFのシナリオに対する大げさな反応だとして開発にブレーキをかけるメカニズムに言及することを非難したりしている。
しかし、規制の必要性を疑うのであれば、破壊的技術の進行とその常態化の速さだけでなく、これらの新しい技術の進歩を取り巻くプロモーションの半信半疑を検証しならない。
外部からの非侵襲的な人工知能の進化と同様に、人間、経済、社会、地政学的なレベルで存在する、プライバシー、責任の真正性、公平性、自律性をめぐる複雑な規制の力学を乗り越える方法を見つけなければならない。そのためには、科学が発展する余地を与える一方で、潜在的な治療法が確立されうるかもしれないということに関する誤ったあるいは信じがたい期待を軽減しながら行う必要があります。
ヘルスケア分野では大きな進歩を遂げているが、革新的なマイルストーンが例外なくビデオゲームやセルフヘルスモニタリングを目的とした商業化された消費者市場に入っていくように置き換えられることも認識しなければならない。この場合、膨大な量の貴重なデータ(正確なものもあれば、誤ったものもある)が生成され、Neuralink社やKernel社など、この技術を保有する企業の手に渡り、Google社がDeepMindプログラムを通じて行っているのと同様に、このアクセスから利益を得ることになるだろう。
この見通しは、脳波計や侵襲的な装置から生み出される膨大な量のデータと、その背後にある企業が収集するデータについての問題を提起している。
セーフガード、アクセシビリティ、企業の独占などの問題は、一部の機関がハイテク企業やAIに対して抱ク懸念と平行している。また、ニューロテクノロジーは、エピジェネティック(後成的)な結果、神経精神的な厄介な問題そしてバイオハッキングなどの問題を引き起こす。
だからこそ、倫理的なイノベーションという概念が重要になる。コロンビア大学が設立した「ニューロライツ・イニシアチブ」が示しているように、倫理的なガイドラインは、研究者や実践者に、自分たちのイノベーションが社会に与える影響に対する個人的な説明責任を認識するよう促すものだ。中には、ニューロテクノロジーの許容される使用法と誤用法に関する一連の原則を提唱し、それに続いてユーザーの権利条項を作成しようとしている者もいる。
しかし、技術的な枠組みは、たとえ、何百万人もの生活を形成しているAIやデータの分野であっても、多くの議論がなされているものの、実際に実行に移すとほとんど効果がないことがわかっている。
だからこそ、今回のチリでの議論は、自国だけでなく世界にとっても画期的なものだ。
この分野で新たな進展があり、私たちは、新しい手法で掘り起こされ操作される選択の余地のないデータというさらなる次元を経験するような状況に直面しているが、私たちは、第4次産業革命を通じてすでに明らかとなった証拠と経験に注目し、私たちの最も基本的な人間の自律性と市民的自由を守らなければならない。
この分野の科学は、現時点ではまだ原始的なものだが、特に科学が不正確で見境のない主張と混ざり合ったままだと、有用性よりも有害性が増す可能性があある。安全な使用を提唱する前に、潜在的な治療法に対する誤った、非現実的な期待を下げる必要がある。
規制に関する議論は現在も続いているが、破壊的な技術の急速な出現により、すでに多くのデータがアクセスされ、プライバシーが失われ、人間の行動が利用されている。若いとはいえ、この新しい侵害的で操作的なタイプの技術によってこれまでと同じ過ちを犯さないようにしたい。
本記事は、意見・分析記事です。
出典:New article: The Rise of Neurotechnology Calls for a Parallel Focus on Neurorights
https://nri.ntc.columbia.edu/news/new-article-rise-neurotechnology-calls-parallel-focus-neurorights
付記:下訳にhttps://www.deepl.com/translatorを用いました。