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Facebookは思惑通りに働いている:スキャンダルの背後にある本当のスキャンダル

Facebookは設計によるプライバシーpribacy-by-designがまだ外国語だった時代に設計された。Facebookにプライバシー保護の実装を要求するのは 無駄である。

Facebookは、優れたプライバシー保護で知られることはなかった。しかし、ケンブリッジアナリティカスキャンダル以来、次々とスキャンダルが出てきた。しかし、これらすべてのスキャンダルの背後にある本当のスキャンダル、それは、Facebookはプライバシーを保護するようには設計されていないし、将来も決してそうはならない、ということだ。

1 Facebookスキャンダル

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過去数年間で非常に多くのFacebookスキャンダルがあり、その前でさえ、そうだった。

しかし、これらすべてのFacebookスキャンダルの背後にある本当のスキャンダルは、Facebookはプライバシーの悪夢だ、ということだ。

1.1 Facebookはプライバシーの設計なしで設計された

Facebookは2004年に始まったが、これはインターネット時代のかなり早い時期でもある。当時、誰も設計によるプライバシーprivacy-by-designという用語を知らなかったし、気にもしていなかった。したがって、Facebookはプライバシー保護を一切考慮せずにつくられた。

それどころか、Facebookの創設者Mark Zuckerbergは、次のこの友人との会話に示されているように、Facebookユーザーのプライバシーをないがしろにしていた。

Zuck:ハーバードの誰かの情報が必要になら

Zuck:ぼくに聞けばいいよ。

Zuck:4,000を超えるメール、写真、アドレス、SNSを持ってる

[友人]:何?どうやって管理してるの?

Zuck:皆が提供するだけさ。

Zuck:わけがわからん。

Zuck:彼らは「ぼくを信じてるんだ」

ザック:バカな。

ただし、企業文化は、その創設時とリーダーに規定される。創業者の態度は初期の頃から企業文化に焼き付き、この文化を後から変えることは不可能ではないにしても非常に困難なのだ。

1.2 Facebookの監視機械

ケンブリッジアナリティカのスキャンダルは、ユーザーのデータ収集範囲がどのような規模だったかを示している。約270.000人のFacebookユーザーがthisisyourdigitallifeというアプリをインストールした。このアプリで科学的な研究を支援するのだと信じたのだ。アプリは、彼らのオンライン行動に関する情報と、Facebookの友達のオンライン行動について情報を収集した。

全体で8700万人のFacebookユーザーのデータが収集され、政治キャンペーンに使用された。ほとんどの人は、こうした目的で自分のデータが使用されていることを知らなかった。thisisyourdigitallifeアプリをダウンロードする際にプライバシーポリシーに同意したのは数十万人だけだった。

1.3 データ収集への同意

おそらく、Facebookの見解ではケンブリッジアナリティカのスキャンダルはスキャンダルではなかったというのが最悪の話だ。Facebookの副社長兼副顧問であるPaul Grewalは、「これがデータ漏洩だという批判は間違っている。Facebookユーザーは自分の情報が提供されることを知っていたし、システムも侵入されていないし、パスワードや機密情報が盗まれたりハッキングされたりもしていない。関係者全員が同意していたことだ」と述べている。

とはいえこのスキャンダル以来、Facebookでさえプライバシーの問題を理解している。Facebookは、プライバシーの新たな擁護者としての地位を確立しようとしているが、これは、プライバシー保護に対する真の関心というよりもマーケティングのためだといえる。

1.4 Facebookのビジネスモデルの結果

データ収集の目的は、言うまでもなくターゲット広告だ。Facebookはプロファイリングを行い、これらのプロファイルに基づいてターゲット広告を広告主に販売することで収益を上げる。ターゲット広告は、企業、政治活動家、基本的に私たちに何らかの形で影響を与えたいと思っている人なら誰でもできる。

これまでも多くの人々は「私は隠すものは何もなく、Facebookが監視マシンであることをあまり気にしていない」と言ってきた。Cambridge Analyticaスキャンダルは、少なくともこの意識を変えた。それは服やベビー用品を売る商売とは別の問題だからだ。

ターゲット広告が投票決定の政治的影響力をもつようになったことで、人々は本当のスキャンダルに気づいた。Facebookによって行われるデータ収集は、私たちの社会、民主主義、そして私たちの生き方に影響を与え、これからも影響を与え続けるだろうということに。

要するに、私たちのデータを利用するトランプやプーチンのような人間たちが常に存在するということなのだ。

1.5 「隠すことなんか何もない」の大合唱

しかし、人々は期待されたようなペースでFacebookをやめてはいない。一部やめた者もいたが、多くは定期的に友人の更新をチェックするために利用し続けた。彼らは懸念を押しのけ、無知のままでいることを選んだ。残念なことに、多くの人にとって、「隠すことなんか何もない」の大合唱は、Facebookが何度プライバシースキャンダルを起こしても消えることはないだろう。

1.6 しかし、のんきにしている余裕はあるんだろうか?

私たちは、法の支配が尊重され、平等な権利が重要とされる快適な民主国家に住んでいる。私たちは自由に考え、好きなことを言う。もちろん、その場合、隠すものは何もないと言うのは簡単なことだ。

しかし、データの収集とプロファイリングの拡大によって、今日の発言が何らかの形で将来いつの日か私たちに外を及ぼすことがないとはいえない。さほど自由ではない国、トルコ、ロシア、中国を例にとってみよう。

中国の社会信用システムを非難する一方で、私たちは自国できわめて類似した社会信用システムがすでに確立されていることを無視している。

将来、誰が私たちのデータを手に入れるのか、あるいはすでに保有しているのか、誰にもわからない。さらに悪いことに、すでに収集された膨大なデータや、ここから人々がどのような解釈を導き出しているのかさえ、今も30年後もわからないのだ。

結局、旧==https://tutanota.com/blog/posts/germany-unity-day][ドイツ民主共和国]]の初めの頃、人々は現在の政府を批判するときに問題にぶつかるとは期待していなかった。

それに、どのアクターがどのような方法でデータを使用するのかさえわからなくなっており、想像することすらできない。ケンブリッジアナリティカがあなたと自発的に共有したデータを利用して、大統領選挙の結果に影響を与えるなどということを予測できただろうか?

1.7 プライバシー規制を求める時

Facebookのプライバシースキャンダルの広がりと、それが私たちの社会に対して行った、そして今も行なっている深刻な害を理解する時だ。

いったん状況が理解できれば、Facebookをやめるのは良い考えである一方で、Facebookとそのデータ処理を厳密にコントロールすることによってのみ成功できることに気付くだろう。

このデータの巨人は極めて強力であるために、選挙を決定することができる。今、規制の時なのだ。さもなければ手遅れになる。

25億人の水を一人に管理させない。

25億人の電気を一人に管理させない。

なのに、25億人が見る情報を1人に管理させるのはなぜだろうか?

Facebookは、皇帝によって支配されるのではなく、政府によって規制される必要がある! pic.twitter.com/o4hNRFNpgt Sacha Baron Cohen (@SachaBaronCohen) February 5, 2020

出典:Facebook works as it is supposed to work: The real scandal behind all the privacy scandals. https://tutanota.com/blog/posts/facebook-privacy-scandal

著者:Arne is co-founder and developer of Tutanota. I fight for privacy because that’s the cornerstone of freedom and democracy.

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