経済的徴兵制:G20財務大臣・中央銀行総裁会議の宣言

2019/06/10 (Mon) 16:21

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問 題:この写真に適切なセリフを入れなさい。
回答例:
ラガルド「足りなくなったら消費税を上げればいいんです。うちはそうしてますよ」
麻生 「それ、いいね。けど選挙前だから言っちゃダメ」
黒田 「そのつづきは中州で。うひひ・・・」

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のど元過ぎれば、とはこのことか。まるで経済危機などなかったかのようだ。

日本政府が主催するはじめてのG20関連会合が各地で行われている。6月8日と9日は、福岡で財務大臣・中央銀行総裁会合、つくばで貿易・デジタル経済大臣会合がおこなわれた。

G20サミットは、08年リーマンショックをうけて、世界の主要20カ国の首脳があつまり、対策を検討してきたといわれている。しかし実際には巨額の金融・財政ファイナンスによって奈落に落ちかけていたグローバル資本主義経済を何とか維持しつつ、結局はツケを現在と将来の庶民の生活におしつけてきたにすぎない。

その証拠に、G20財務大臣会合前に金融庁が発表した、老後に必要となる貯金は2000万円という調査結果は、労働力という商品を不平等な力関係の中で安く買いたたかれた労働者が、増税と社会保障削減のなかでカツカツの生活でやっとためた預貯金をリスクある金融商品として金融資本にゆだねなければならない社会を意味する。もちろん金融機関はリスクをとらない。それは10年前のリーマンショックで証明済みだ。ツケはすべて民衆に押し付けられる。

G20財務大臣会合で採択された声明では、考慮すべき対策の最初に「女性・高齢者の労働参加率の促進」が掲げられている。いうまでもなく、よりたくさんの女性や高齢者から搾取するための対策だ。

・20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(財務省)
https://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g20/communique.htm

G20財務大臣会合に先立ち、日本政府は70歳まで働ける環境を整備する方針を「未来投資会議」(議長=安倍晋三)という資本家目線そのままのネーミングの会議で示している。会議のメンバーは経団連の榊原会長や竹中平蔵など。

G20諸国、すくなくとも日本政府は、行き詰まる産業資本を支援する金融資本がもたらすツケを、下々(しもじも)が賃奴隷という奴隷労働によって死ぬまで払い続ける社会をめざしている。

「未来投資会議」に巣くう連中はこう反論するだろう。「いや、わたしたちが言っているのは、働きたい意欲のある人のための環境を整えようとしているのであって、働きたくない人は働かなくてもいいんです」

賃奴隷労働という苦役に、自ら進んで働く状態は、形を変えた「経済的徴兵制」とも言える。米中貿易摩擦が「戦争」と名づけられる今日において、賃金奴隷という苦役はまさに「経済的徴兵制」そのものである。

G20財務大臣会合の宣言は、もちろんこう述べることも忘れていない。

「公共支出・投資の効率性や実効性の向上、世代間および世代内の公平性に考慮した機能的かつ財政持続的な社会保障の向上」

つまりは、新自由主義者お得意の税金支出の「選択と集中」である。

もちろん、資本家政府の集まりなので、あけすけにこうも述べている。

「金融機関がそのビジネスモデルとサービスを必要に応じて適応できるよう支援。」

資本家のツケを死ぬまで賃奴隷に支払わせるためのビジネスモデルを支援するということだ。

もちろんこのモデルは一国内にとどまらず、国境を越えて「途上国支援」「開発援助」という美名で輸出される。ゆえに「債務の透明性」「持続可能な債務」という帝国主義の使い古された処方箋がG20で語られる。

国境を越えた企業活動に関して、各国でバラバラの課税・節税・脱税基準ではグローバルなビジネス展開に支障が出る、ということで日本政府の旗振りで進められているのが「税源侵食と利益移転(BEPS)」に関するOECD対策である。それは税金を支払わないカネ持ちや多国籍業に対する規制ではなく、法人税や高額所得税を引き下げたままで、企業のグローバルな展開、つまりは前述の「ビジネスモデル」を支援するタックス・プラットフォームである。

GAFAへの課税? すべてを国際的に商品化する資本主義における、情報の商品化を公然と認めただけの話ではないか。中国による企業情報流通の規制? デジタル・グローバル資本主義の市場をめぐる覇権争いにすぎないではないか。

「個人情報は商品ではない!」というオルタ・グローバリゼーション運動の基本に立ち戻って闘う陣形を構築すべきだろう。

安倍、竹中など「10年前と同じ昔の名前で出ています」的な状況は、その数年後に世界を襲った金融危機を彷彿とさせる。日本をはじめとするG20諸国が抱える危機は、のど元に突き刺さった小骨どころではないはずだ。嵐に備えてたたかう賃奴隷の反乱のための陣形をつくりなおそう。

6月8日、つくばと福岡でそれぞれG20会議に抗議するアクションが取り組まれた。

◎福岡
毎日新聞の報道(動画付き)
https://mainichi.jp/articles/20190609/k00/00m/020/093000c
朝日新聞の報道(写真付き)
http://www.asahi.com/articles/ASM6965XJM69TGPB001.html

◎つくば
Newsつくば報道(最後にアクションの写真あり)
https://newstsukuba.jp/?p=15659

全国各地の力を大阪、そして世界につなごう。G20を持続させるな!大阪G20サミット反対!の声をあげよう。6月23日、28日~29日に大阪に集まろう!

下記から転載しました。

http://attackoto.blog9.fc2.com/

6.8集会とデモ:ビッグデータがもたらす監視社会‐G20デジタル経済・貿易会合への批判

G20大阪NO! アクション・ウィーク(6月28−29日、大阪)お知らせと賛同のお願い

G20大阪NO! アクション・ウィーク(6月28−29日、大阪)お知らせと賛同のお願い

 

G20大阪NO! アクション・ウィーク実行委員会

代表(五十音順)

斉藤日出治(大阪労働学校アソシエ学長、大阪産業大名誉教授)

高里鈴与(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)

服部良一(元衆議院議員)

 

6月28−29日に大阪・インテックス大阪でG20サミットが開催されます。日本で初めて開催される2019年G20サミットにあたって、私たちは世界の人々と連帯して、私たちの未来を構想し、実現に向かって着実な一歩を踏み出すための取り組みを呼びかけます。

 

当実行委員会では、以下の行動を計画しています。

5月11日(土)プレ企画☆小倉利丸さん講演会

□講演:「G20の混迷と私たちの未来」

小倉利丸さん(批評家、ブログ「no more capitalism」を主宰、著書に『絶望のユートピア』など)

□海外からのビデオメッセージほか

午後6時半からエルおおさか南館5階ホール

地下鉄谷町線/京阪・天満橋下車・土佐堀通り沿いに西へ300m(松屋町筋との交差点の手前)

参加費500円

5月26日(日) (トランプ来日。トランプ・安倍会談) なんばで街頭宣伝、午後11時半から1時間ほど

6月23日(日)午後1時 新町北公園、3時ごろからデモ

6月28日(金)集会・デモ(時間・場所未定)

 

詳しくは↓をご覧ください(随時更新しています)

ブログ:https://nog20osaka.socialforum.jp/

Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/646009015850782/

 

実行委員会への参加・賛同をよびかけます

 

*第4回実行委員会 5月23日(木) 午後6時半 エルおおさか南館71(定員30人)

*第5回実行委員会 6月10日 (月)午後6時半 エルおおさか701(定員54人)

1部:ミニ学習・討論会

626-27日に市民フォーラムを開催するNGOとの交流・討論。ゲスト講師として武田かおりさん(AMネット)に市民フォーラムの取り組みや海外ゲストの顔ぶれなどについて報告していただきます。

海外からのビデオメッセージも紹介します。

2部:6・23と28の直前打ち合わせ

 

実行委員会に賛同していただける方は賛同金として個人11000円、団体13000円を下記にお振込みください。

*振替口座 00930-4-196796 G20大阪サミット・アクション・ウィーク」

*実行委員会連絡先:市民共同オフィスSORA 06-7777-4935(月~土 午後2-5時)

G20サミットを持続させるな!

集会やります

 
 

日 時 2019年517日(金)18:30~
場 所 文京シビックホール 会議室1(3階)    
資料代 500円


G20(金融・世界経済に関する首脳会合)が大阪で6月28、29日に開催されます。アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、韓国、南アフリカ共和国、ロシア、サウジアラビア、トルコ、英国、米国、欧州連合(EU)が参加する会議で、G7以上に注目されています。首都圏では、つくばで6月8、9日に貿易・デジタル経済大臣会合が開催されます。新自由主義グローバリゼーションによって金融危機、貧困、気候変動と環境破壊、戦争などを世界中にばらまいてきたG20の国々の多くでは、日米を含め極右が政治の中枢に入りこむようになっています。


発言者

藤田康元(戦時下の現在を考える講座、つくば市在住)
デジタル技術神話を解体する

内田聖子(NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表) 
自由貿易にNOを突きつける国際市民社会の運動

稲垣豊(ATTAC首都圏)
「造反無理、革命有罪」のデジタル毛沢東の矛盾論と実践論

☆司会および問題提起:小倉利丸(盗聴法に反対する市民連絡会) 
G20やってはいけない5つの理由

つくばでは、自由貿易の問題に加えて、米中の緊張関係の一つともなっているデジタル技術や知的財産をめぐる貿易が議論され、新自由主義+監視資本主義という流れが作り出され、知識も情報もコミュニケーションを売り物にしたり、政府や企業の所有にするような動きがあります。また福岡では世界中に金融危機と債務をばらまいた金融機関の政府代表であるG20財務大臣・中央銀行会合が開催されます。危機の根本解決は先送りされ、金融資本主義の後押しをする議論がされます。

つくばや福岡、そして大阪など全国各地で開催される関連大臣会合やグローバルな運動の現場でNOの声をあげる人々とも連携して、抗議の声を上げたいと思います。

主催:戦時下の現在を考える講座、ATTAC Japan(首都圏)、盗聴法に反対する市民連絡会

賛同団体:JCA-NET、日刊ベリタ、聖コロンバン会

連絡先
070-5553-5495(小倉)
no-g20@protonmail.com
https://www.alt-movements.org/no-g20/blog
批判と論評

各国の抗議行動